フィリップ・ン、テレンス・ラウらが登壇『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』Q&Aレポート

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東京・YEBISU GARDEN CINEMAで開催されている「香港映画祭2024 Making Waves」にて11月2日、香港映画観客動員数第1位を記録(※2024年9月現在)した『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』が上映され、 本作でウォンガウ(王九)を演じたフィリップ・ン、ソンヤッ(信一)を演じたテレンス・ラウ、そしてアクション監督の谷垣健治、アンガス・チャンプロデューサーがQ&Aに登壇した。

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まず、テレンス・ラウへ初めての本格アクションで苦労した点を問われると「私は今回初めて本格的なアクション映画に出演したのですが、正直あまりアクションの経験がないので、撮影に入る1か月前に練習を始めました。実はソイ・チェン監督は事前に役者が色々準備していくのを好まないんです。撮影では刻々と状況変わる中、現場を見てきめていくので、私はとにかく一生懸命やっただけでした」と述べた。

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テレンス・ラウ

テレンス・ラウの言葉を聞きうなづきながら、フィリップ・ンは「確かにソイ・チェン監督と初めて会議したときも「映画見えればあなたの今回の役についてわかるよ。でも観客は最初あなたが演じていることはわからないだろうね」と言われ「そうなんですか」というやりとりがありましたね。私自身はソイ・チェン監督の大ファン。監督は色々なキャラクターを演出するのもうまいので、監督を信じてやりました。でも衣装合わせの日に“長髪、ひげ、でっかい眼鏡”、という3点セットが用意されていて、「君は笑いのところでしっかりやれ」と指示されたんです」というエピソードを披露。

続けて「この場を借りて監督にはお礼を伝えたい。笑いって難しいんです。やりすぎてもダメ、控えめだとインパクトがない。そのあたりをしっかりコントロールしてくれ、だからこのように素晴らしい演技をみせることができました」と振り返った。

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フィリップ・ン

フィリップ・ンが演じたキャラクターについては、観客から「強すぎた」「気功が無敵!すごかった」など驚きの感想が多く、それを受けて、「皆さん信じないでください!私は気功はできません!」とフィリップ・ン。その答えにすかさず横にいるテレンスがフィリップの肩にグーパンチを一発!劇中とは違って「あ~!」と痛がる素振りも。
そんなユーモアをみせながら「私の役はどんな武器がきても死なないキャラクター。撮影中はたくさん殴られたけれど痛くないというそぶりをみせカットがかかったら痛い!ということもありました。でも、ケンジさんが作ったアクションは詳細にわたってとても安全に考えてくれていたし、相手役が私は“兄弟”と呼んでいるけれど、気を付けてやってくれたおかげで今の出来栄えがあるから、ケンジさんそして兄弟にお礼を言いたいです」とのコメントに、観客から再度大きな拍手が沸き起こった。

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本作のアクションシーンについては、谷垣アクション監督が「『るろうに剣心』のときもそうでしたが、僕の場合はいつもトレーニングとリハ―サルは分けて行います。アクションがある役者には1~2か月前からトレーニングルームに来ていただいて、その人の身体の状態や何が得意かなどコミュニケーションをとる場にもしています。また役柄によってアクションも変わってくるので練習方法も変えながらオーダーメイドのように対応しています」という話や、ワイヤーアクションがすごかったという観客からの感想に、「実はぴゅ~んて飛ぶワイヤーアクションが好きではないんです。初速のバン!という感じを出すためにつかっているので、本当はワイヤーを使っているのがわからないほうがよい」という貴重な解説も。

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谷垣健治

そして「実際皆さんがご覧になったアクションは現場で撮影したアクションの半分くらいしかない。だから映画をみてこのシーンが素晴らしい!と思ってくださったら、現場ではどれだけ素晴らしかったのかご想像ください」(フィリップ・ン)、「アクションシーンの撮影は長く練習も大変だった。特に撮影は連続性を重んじるので、平均1人1日15~16時間が闘ったと思う。僕が一度24時間ずっと闘わされました。役者だけでなく監督、スタッフみなへとへとに疲れていて、劇中の登場人物とある意味同じだった」(テレンス・ラウ)と興味深いエピソードが続いた。

最後に、本作にはサモ・ハン、そしてルイス・クーというレジェンド俳優が出演しているが共演の感想をきかれ、テレンス・ラウは「ルイス・クーはある大事なシーンの前にウィスキーをもってきた。これはリラックスして撮影に臨めるよう先輩から後輩に対する心遣いだったと後からわかりました。感謝しかないです」と尊敬の意を示し、フィリップ・ンは「小さいころから彼のファンで彼の映画をみてアメリカから香港に戻ってきた。今回のボスでもあり敵でもあり、闘う場面もあり、こうやって共演することができてある意味私の子供のころの夢がかないました」と目を輝かせて話す様子には、2人のレジェンドに対するリスペクトを感じる一幕もあった。また、アンガス・チャンプロデューサーいわく「続編も計画中」とのこと。

『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』は、来年1月17日より新宿バルト9ほか全国公開。

映画祭 概要

「香港映画祭2024 Making Waves – Navigators of Hong Kong Cinema 香港映画の新しい力」
日程:
東京 2024年11月1日(金)~11月4日(月) YEBISU GARDEN CINEMA
大阪 2024年11月9日(土)~11月11日(月) テアトル梅田
福岡 2024年11月15日(金)~11月17日(日) ユナイテッド・シネマ キャナルシティ13

公式サイト:https://makingwaves.oaff.jp/
公式X:@MakingWaves_HKC
公式Instagram:@makingwaveshkc

主催:香港国際映画祭協会
協力:大阪アジアン映画祭
後援:香港特別行政区政府 駐東京経済貿易代表部
助成:香港特別行政区政府 文創産業發展處

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