『マトリックス』の新章『マトリックス レザレクションズ』(12月17日(金)公開)の公開記念ファインイベントが実施され、お笑いコンビ・かまいたちが登場、2ちゃんねる開設者の西村博之(ひろゆき)がフランスからリモート登壇した。
1999年、1作目が公開されるや、これまで誰も観たことが無い未曾有の映像体験で世界中を熱狂させた『マトリックス』。我々の生きるこの世界が、実は仮想世界であるという衝撃的な設定。アクション映画の概念を塗り替えた超絶アクション、緑にきらめくマトリックス・コード、クールでかっこいいネオとトリニティーのルック、斬新な映像と撮影手法、VFXとカンフーの組み合わせや、日本のアニメから影響を受けた異文化的斬新なアクションなど、その衝撃は今も人々の脳裏に焼き付いている。そして映画の域を超え、映像/カルチャー/クリエイター/概念等、今日我々が目にする様々なものが『マトリックス』からの影響を受けているといっても過言ではない、まさに映像革命を起こした作品だ。そして2021年、『マトリックス レザレクションズ』が、日本では全米公開の12月22日(水)に先駆けて、12月17日(金)に全国公開される。
『マトリックス レザレクションズ』公開記念ファンイベント
■日時:10月21日(木)
■会場:スペースFS汐留
■登壇者(敬称略):かまいたち、森直人(映画評論家)、[リモート出演] 西村博之(ひろゆき)
まずはかまいたちが二人そろって、サングラスにスーツ姿の『マトリックス』人気キャラクター、エージェント・スミス風の衣装で登場。「『マトリックス』を観たことない」と言いつつもスラスラとシリーズやキャスト名を語る山内に、濱家のツッコミが冴え渡る、このイベントのためだけの「マトリックス漫才」を披露した。
続いては、こちらも『マトリックス』の大ファンだと言う日本最大級の匿名掲示板「2ちゃんねる」開設者「ひろゆき」こと西村博之と、映画評論家の森直人が登場。ひろゆきはフランス・パリからのリモート登壇となった。
1999年『マトリックス』1作目公開当時にアメリカで観たというひろゆきは、「まだ世界的ブームになる前だったので、どんなストーリーかわからない状態でいきなり観て、めちゃくちゃ面白かった!新作もそうやって観られたら嬉しいです」と笑顔で挨拶。ステージ上の設置されたモニターに映し出されるひろゆきに、すかさず「仮想空間にいるのでは!?」と山内が『マトリックス』らしいツッコミを入れる一幕も。
「マトリックス漫才」では「一度も観たことがない」とボケる山内だったが、実際にはシリーズを全作鑑賞している大の『マトリックス』ファン。特にエージェント・スミスの存在が衝撃で、主人公ネオと大量のスミスたちとの戦闘シーンだけ何度も観るほどのお気に入りだと言う。一方で濱家は『マトリックス』を一度も観たことがなく、「3部作では終わらないだろうなと予期していた。『レザレクションズ』まで置いていた」とまさかの理由を告白し、会場を笑わせた。ひろゆきは『マトリックス』の映像について、特にネオが弾丸を避ける有名なシーンなので使われた『バレットタイム』という技術について言及。「『バレットタイム』ではCGを使っていなくて、予算とカメラをたくさん使った映像で、今みてもちゃっちくない。CGがない分かえってすごい」とその革新的な映像を賞賛した。
続いては、『マトリックス』未見の濱家にその魅力を紹介し、どちらの言葉でより本編を観たくなるか1分間のプレゼン対決へ。先攻のひろゆきは、「日本では今高校生がファンタジーの世界に転生するような、いわゆる“異世界転生モノ”の漫画や小説が流行っているけど、1999年公開の『マトリックス』では、転生したかと思いきや現実だと思っている世界が仮想世界だった、という裏をかいたストーリーをもうやっていた。今はCG全盛になって見られなくなったバレットタイムも観られるし、お金がある時代からこそ実現できた映像が楽しめる。ラナ・ウォシャウスキー監督は変わったことや新しいことが好きだから、きっと『レザレクションズ』でも新しいものが観られると思う」と、新作への期待も込めたプレゼンを展開。濱家は「本当に観たくなりました!1作目の映像のほうがインパクトがあるというのはどんな感じなのかと興味がわきました」として、ひろゆきのプレゼンに100点という高得点を提示。
対する山内は、以前番組共演でひろゆきには因縁があると言い、リベンジをしたいと気合十分。持ち時間1分の間に熱のこもった「ほんっっまに面白い!」を繰り返し、「1作目からトップクラスに面白いし、今度の『レザレクションズ』も絶対に面白い!濱家は映画に感化されて泣いたりするし、本当にいいやつだし、今度後も成功します!」となぜか最後は“濱家いい人プレゼン”に!?これにはひろゆきも森も大爆笑、濱家は「面白いということしか伝わらなかった」として、山内にまさかの200点をつけるほど。相方の好みを知り尽くしたシンプルなプレゼンで、対決は山内の勝利に終わった。
イベントの後半には、まだまだ謎に包まれたままの『マトリックス レザレクションズ』について、唯一の手掛かりとなる予告編から、ゲスト陣がさまざまな考察を展開した。ひろゆきは、予告編でキアヌ演じるネオ/トーマス・アンダーソンを、カウンセラーが「トーマス」とファーストネームで呼ぶことに着目し、「名前で呼ぶぐらい打ち解けるほど、ネオが何度もカウンセリングを受けていることが考えられる。ネオは現実と仮想世界の区別がつかなくてカウンセリングを受けているのでは」と持論を展開。さらに、大ファンだというキアヌ・リーブス自身にも触れながら「プライベートの時のような、髭を生やして髪の長いキアヌが、ネオを演じている。より現実に近いキアヌの姿で出てくることで、映画に現実が持ち込まれてワクワクしている」と興奮気味に語った。すかさず山内からの「この人、めっちゃ好きやん!」のツッコミが炸裂。
そんな山内が続いて選んだのは、「ネオは救世主ではないのか?」というテーマ。森は「1作目では、モーフィアスやトリニティがネオを救世主だと信じたい、というのが描かれる。2作目では『救世主は6代目』という話も出てきて、仮想世界=マトリックスを再起動する物語だったけど、今度の『レザレクションズ』では再び「救世主とは何か」を描き直すのでは?」と考察を展開。ひろゆきはさらに、「1作目のテーマは、不可能だと思っている人はできないけど、可能だと思っている人はやり遂げる、という話だった。大きな夢を語ると馬鹿にされるけど、信じることで不可能を可能にできる。モーフィアスとトリニティがネオを救世主と信じ続けるように、人が信じる力で世界が変わっていくことが、この映画の素晴らしさ」と、熱量高くコメントした。
未見ゆえにまったく話についていけない濱家は、強いて言うなら…と「大量の青のカプセル」をテーマにセレクト。青いカプセルを飲めば真実に気付かず仮想世界の住人として“日常”に戻り、赤いカプセルを飲めば覚醒し真実を知ることになるが、『マトリックス レザレクションズ』ではネオが大量の青いカプセルを飲むシーンが登場。ひろゆきはこれについて「かつて赤いカプセルを飲んで現実を知ったキアヌが、新作では青いカプセルを飲んでいる。かつて救世主だった『あのネオはどこへ行ったのか?』をめぐる物語が描かれるのでは」と、自らの考えを語った。
続いては、リモートで参加したファンによる考察タイムへ。今回のイベントにあたり考察を募集したところ、集まったのはなんと約400。熱いファンたちの中から選ばれたリモートゲストが、かまいたちやひろゆきたちに渾身の考察を展開した。「新作が1作目の続きなのであれば、それまでの記憶はどうなるのか?」「新作の予告では、『マトリックス』らしい緑がかった画面ではなく、マシン・シティを彷彿とさせると青色が目立っていたが、関係者が出てくるのでは?」など、続々挙がる考察に、かまいたちやひろゆきも興味津々。あらためてファンたちの熱量の高さがうかがえる機会となった。
イベントの最後には、かまいたちとひろゆきから映画を待ち望むファンへメッセージが贈られた。ひろゆきは、「洋画の公開は大体アメリカが先になってネットなどで情報が入ってきてしまうけど、『マトリックス レザレクションズ』はアメリカより早く日本で観られる。何も知らずにいきなり面白い設定やストーリーを観られるから、公開されたら早めに観に行ったほうがいいと思います」と、全米より早い日本公開のメリットについて言及。濱家は「公開前から考察でみんなで盛り上がれるのは、間違いなく面白い映画。これまでのシリーズを全部観てから『レザレクションズ』に臨みたい」、山内は「アメリカより日本で早く観られるということなので、誰よりもく結末を早く理解して、ラジオとかでみなさんに内容を伝えたい!」とコメント、濱家が「ネタバレはあかんよ!」とツッコミを入れ、大爆笑のうちにイベントの幕がとじた。
作品タイトル:『マトリックス レザレクションズ』
出演:キアヌ・リーブス、キャリー=アン・モス、ジェイダ・ピンケット・スミス、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世、プリヤンカー・チョープラー、ニール・パトリック・ハリス、ジェシカ・ヘンウィック、ジョナサン・グロフ、クリスティーナ・リッチ
監督:ラナ・ウォシャウスキー
原題:『THE MATRIX RESURRECTIONS』
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:matrix-movie.jp
公式Twitter:@matrix_movieJP #マトリックス #マトリックス復活
コピーライト:(c)2021 WARNER BROS. ENT. ALL RIGHTS RESERVED.
12月17日(金)より全国公開!
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