洋画専門CSチャンネル ザ・シネマでは、8月11日の「山の日」に「特集:そこに山があるから」と題して、イギリス、ドイツ、イタリア、ニュージーランド、そしてアメリカと世界中から厳選した世界各国から厳選された珠玉の山岳映画6作品を特集放送する。なぜ登山家たちは命をかけて山に挑み続けるのか-。ハッピーエンドの娯楽作とは一線を画す本気の山岳映画と、アルピニストの過酷な登頂と生き様を生々しく映し出したドキュメンタリー映画を、全6作品の珠玉のラインアップでお届けする。その特集放送を記念して、7月28日(土)に、テレビ初放送となるアメリカ映画『MERU/メルー』のトークショー付き特別試写会がスペースFS汐留で実施され、ゲストに平出和也氏(アルパインクライマー、山岳カメラマン)と中島健郎氏(山岳ガイド、山岳カメラマン)が来場。本特集の魅力、山の魅力について大いに語った。
ザ・シネマpresents平出和也トークイベント付き『MERU/メルー』特別試写会 概要
日時:7月28日(土)
トークイベント:16:45~
場所:スペースFS汐留(港区東新橋1-1-16汐留FSビル3F)
登壇者(敬称略):平出和也、中島健郎
協力:ICI石井スポーツ
この日の東京は台風12号の接近により荒れ模様の天候となったが、それでも会場は大勢の観客が来場。「僕は基本的に晴れ男なんですが、今日は大変な天気になってしまいました。僕は今まで天気で苦労してきましたが、最後はハッピーエンドで終わることも多い。帰るまでが登山とは言いますが、きっと今日はハッピーな1日になると思います」と平出氏があいさつすると、中島氏も「山の天気のような、過酷な環境の中、来ていただいてありがとうございます」と続けた。
この日上映された『MERU/メルー』について、平出さんは「誰も行ったことのないラインで山を登りたいと思って。僕も何回も失敗しながら、だんだんと理想の登山ができるようになった。敗退をくりかえすたびに、登山家として何が足りないのか、人間として何が足りないのか。自分にとってのものさしのようなものを感じるんですが、『MERU/メルー』でも同じような思いを感じました。彼らはすごい人なんですけど、壁にぶち当たったりもしたわけで。彼らの弱さも知ることができて感動しました」と深く感銘を受けた様子。中島氏も「彼らも同じようなことを考えている人間なんだなと思い、共感しました」と続けた。
さらに「実は僕たちは彼らと会ったことがあるんですよ」と明かした平出氏は、ジャングルの中でレナン・オズダーグ氏と一緒に写した写真を披露しながらも「ちょうどメルーを登った後のことだったんですが、ちょこちょこと走り回っていて。やはり彼も山岳カメラマンなので、同じ匂いがしました。でもその時は(彼らの偉業を)知らなかったんで、もしそれを知っていたらもっと深い話もできたかなと思うんですけどね」と少し残念そうな様子。
その後も、山岳カメラマンの目から見た『MERU/メルー』の撮影方法、2015年に滑落事故で亡くなったアルパインクライマーの谷口けい氏への思いなどを披露する平出氏の話に、場内の観客も熱心に耳を傾けていた。そして今回の特集について質問を受けると「わたしたちもエベレストに登ったことがありますが、その後に今回放送される映画の『エベレスト 』を観て、かなりリアルさがあるなと思いました。正直、エベレストの映画でもちょこちょこ違うところで撮影している作品が多いですが、この映画のエベレストは本当にリアルだと思いました。頂上の空撮など、ヘリコプターで飛ぶことができないところをあんなにきれいに再現しているのにビックリしました」とオススメコメントを。中島氏も「みんな命をかけて山に登っているんです。そういったことを意識して、なんで彼らは命をかけて山を登るんだろうと。そういうことを考えながら観ても面白いと思います」と付け加えた。
8月11日山の日特集 「特集:そこに山があるから」
洋画専門CSチャンネルザ・シネマでは、8月11日「山の日」に山岳映画をイギリス、ドイツ、イタリア、ニュージーランド、そしてアメリカと世界中から厳選して集めて特集。題して「特集:そこに山があるから」。山は呼んでいる!
放送作品
『運命を分けたザイル』(2003)、『ヒマラヤ 運命の山』(2009)、『K2 ~初登頂の真実~』(2012)、『ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂』(2013)、『エベレスト』(2015)、『MERU/メルー』(2015)
ザ・シネマ「特集:そこに山があるから」特設WEBサイト:https://www.thecinema.jp/special/mountain/
お問い合わせ:ザ・シネマカスタマーセンター
TEL:045-330-2176(月~金9:30~18:30(祝日除く)
「特集:そこに山があるから」は8月11日9時~21時、洋画専門CSチャンネル ザ・シネマにて放送