【レポート】映画『マイ・プレシャス・リスト』スーザン・ジョンソン監督が来日!大九明子監督とお互いの作品について語る

マイ・プレシャス・リスト

『マイ・インターン』プロデューサーがイギリスの新星ベル・パウリーを新たなヒロインに迎えた、全ての女性に贈る「新しい自分を見つける」物語『マイ・プレシャス・リスト』が10月20日(土)より公開となる。この度本作の監督、スーザン・ジョンソンが来日し、恋愛経験のない26歳の女性の葛藤を描き大ヒットとなった「勝手にふるえてろ」の大九明子監督とトークショーを実施。お互いの作品について「キャラクターが似ている」と意気投合した二人。本作について、そして女性の人生について語り合い、盛り上がったトークショーとなった。

日程:10月11日(木)
会場:新宿ピカデリー
登壇者:スーザン・ジョンソン監督、大九明子監督(「勝手にふるえてろ」)

スーザン・ジョンソン
「原作を読んだときに主人公のキャリーという女性が本当に自分に似ていると思いました。私もどちらかというと内に篭って、窓も扉も閉めたままが好きだったので、キャリーが自分の殻を破っていく姿にとても共感したんですよね。この映画は「最高のバージョンの自分でいよう。」が大きなテーマ。リスクをとっても愛を得るために飛び出さなくてはいけない。人は一人では生きてはいけないし、幸せを求めることを恐れてはいけないと思っているから。私の住むところとは文化の違う日本の皆さんに見ていただけるのはとても嬉しいです。」
(大九監督「勝手にふるえてろ」について)「大好きです。大九監督の演出も真似したいなと思ったところがたくさんありましたね。主人公の松岡さんはキャリーに似ているなと思いました。明るいシーンからすごく悲しいシーンへ、スイッチを入れ替えるように演じていてとても素晴らしい女優さんですね。」

大九明子監督
「主人公のキャリーは誰が見ても可愛い。人を引き込む魅力がある。セリフをまくしたてるときに小動物みたいな可愛さでこれからどんどん活躍なさる女優さんですね。劇中でキャリーがチェリーソーダを飲むのですが、「勝手にふるえてろ」でも、主人公にいちご牛乳を飲ませるんです。いちご牛乳は私が子供の頃に好きだった飲み物で、無果汁で体にはよくないのだけど、なんだか嬉しい気持ちになるんですよね。心の安静につながるものを求める不器用な主人公にビビッときました。」

スーザン・ジョンソン
映画監督/プロデューサー
1970年12月18日、アメリカ・アリゾナ州生まれ。ミュージックビデオの監督を経て『さよなら、僕らの夏』(04)をプロデューサーとして手がける。本作が長編映画初監督作品。最新作であるNetflix 映画「好きだった君へのラブレター」が好評配信中。
大九明子
映画監督/代表作:『恋するマドリ』『東京無印女子物語』『勝手にふるえてろ』『美人が婚活してみたら』
明治大学政治経済学部卒業後、芸人養成学校スクールJCAの第1期生となり、芸人を志したのち、97年、制作者を目指し映画美学校の第1期生となる。在学中の99年、初監督脚本作品『意外と死なない』が一般公開され、『恋するマドリ』(07年)で劇場長編デビュー。17年、監督・脚本を手がけた、綿矢りさ原作の『勝手にふるえてろ』が大ヒットを記録し、東京国際映画祭コンペティション部門で観客賞を受賞するなど注目を集めた。19年、『美人が婚活してみたら』が公開予定。

ストーリー
ニューヨークのマンハッタンで暮らすキャリー(ベル・パウリ―)はIQ135、ハーバード大学を飛び級で卒業した天才だが、友達も仕事も持たず、読書ばかりしている【コミュ力(りょく)】ゼロの屈折女子。話し相手はセラピストのペトロフ(ネイサン・レイン)だけ。ある日彼はキャリーにリストを渡し、そこに書かれた6つの課題を大晦日までにクリアするように告げる。「何のために?」「それで問題はすべて解決するの?」半信半疑ながらも、まずは金魚を2匹飼い始め、昔好きだったチェリーソーダを飲み、新聞の出会い広告でデート相手を探し…と1つずつ項目を実行していくキャリー。そして、人と関わり打ち解けたり傷ついたりする中で、徐々に自分の変化に気づいていく。キャリーは果たしてリストを全てクリアして、幸せを手にすることができるのか――?

作品タイトル:『マイ・プレシャス・リスト』
出演:ベル・パウリ― 『ロイヤル・ナイト 英国王女の秘密の外出』
ネイサン・レイン 「エンジェルス・イン・アメリカ」で第72回トニー賞助演男優賞受賞
ガブリエル・バーン TV ドラマ「イン・トリートメント」(08-10)でゴールデン・グローブ賞主演男優賞受賞
ヴァネッサ・ベイアー、ジェイソン・リッター、ウィリアム・モーズリー、コリン・オドナヒュー
プロデューサー:スザンヌ・ファーウェル『恋愛適齢期』『ホリデイ』『マイ・インターン』
原作:カレン・リスナー(Caren Lissner)著(2003 年)
原題:『CARRIE PILBY』
2016年/アメリカ/英語/98分
配給:松竹

公式サイト:my-precious-list.jp
コピーライト:(c)2016 CARRIE PILBY PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

10 月20 日(土)より
新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、
ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国ロードショー

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