長尾謙杜「たくさんの愛が詰め込まれたラブストーリー」 映画『おいしくて泣くとき』完成披露試写会

映画『おいしくて泣くとき』の完成披露試写会が3月4日に都内で実施され、長尾謙杜、當真あみ、安田顕、ディーン・フジオカ、横尾初喜監督が登壇した。

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原作は、映画『ふしぎな岬の物語』(14)の原作「虹の岬の喫茶店」などを執筆、映画化をはじめとするメディアミックスが相次ぐ小説家・森沢明夫の「おいしくて泣くとき」。森沢の著書を映画化した『大事なことほど小声でささやく』(22)でメガホンをとった横尾初喜が本作でも監督を務め、2度目のタッグを組む。
主人公・心也を演じるのは、「なにわ男子」のメンバーである、長尾謙杜。ヒロイン・夕花を演じるのは、當真あみ。共演には、安田顕、美村里江、ディーン・フジオカらが名を連ね、30年に及ぶ切ないラブストーリーを紡いでいく。

本作が劇場映画初主演となった長尾は、ステージに登壇すると満面の笑みを見せ「僕にとって初の劇場映画主演となったかけがえのない作品が完成したということで、とても嬉しく思っています、そして緊張もしています」と挨拶。「この事務所に入って11年、ようやく初主演作をみなさんに劇場で観てもらえることがとても嬉しいです。今日もこんなにたくさんの方々が集まってくれて、愛されているなと感じます」と会場に集まった多くのファンに感謝を伝えた。

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長尾謙杜

今年1月から公開中の『室町無頼』で演じた才蔵役も記憶に新しい長尾だが、それとは全く異なるタイプの役に「『室町無頼』の撮影が終わってから『おいしくて泣くとき』の現場に入り、いろんなギャップを感じたものの『やっぱり現代はいいなぁ』と思いました(笑)メイクに3時間もかからないし、土埃もないし。いい環境でラブストーリーができて嬉しかった」と振り返った。

心也と心を通わせる少女・夕花役の當真は「撮影はちょうど1年前でした。素敵な作品をやっと皆さんにお届けできることを嬉しく思います」とにっこり。初共演となった長尾について「初めましてだったので緊張していたのですが、同級生役ということもあり、沢山話しかけて緊張をほぐしてくれました。一緒にいい作品作りができたと思います」と懐かしんだ。

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當真あみ

長尾は「當真さんはこの春高校を卒業されるということで、リアルな学生と一緒に並ぶことが一番心配だったんです。でも完成した映画を観てくれた人は『めちゃくちゃ15歳だったよ』って言ってくれました。現場でも何を話そうか迷うこともあったけど、當真さんは、精神年齢は僕より上かも?というくらい落ち着きがあってしっかりしてる。ちょっと年齢差はありましたが、そのおかげで同級生役に違和感はなかったと思っています。映画にその感じがでているといいな」と當真の大人びた姿を称賛した。

長尾扮する心也の30年後を演じたディーン・フジオカは「今日は似てる/似てないを判断されると思って心して来ました。どうですかみなさん?」と長尾と肩を組んで観客に問いかけると客席からは認定の拍手が沸き起こる。長尾が「お母さんに30年後の役はディーンさんが演ることを伝えたらすごく喜んでました。『あなたもディーンさんのように育ったらいいね』と言われました。これで親孝行はできたかな」と母の言葉を伝えるとディーンは「お母さん、素晴らしい子を育てましたね。親の顔が見てみたいです!」と長尾の母にラブコールを送った。

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ディーン・フジオカ、長尾謙杜

森沢明夫による小説を映画化した経緯について横尾監督は「5年前に小説と出会い、“勇気を出して行動したことは必ず報われる”という強いメッセージを感じ、とても感動しました。どうしても映画化したいと思い、今ようやく皆さんに届けることができます」と長年の想いを実現させた喜びを語った。

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横尾初喜監督

続いて安田も「僕はこの映画が大好きです。森沢先生の小説は筆運びが素晴らしく、読む人に想像させる文章なのですが、それが映画化されることが嬉しいです。しかも森沢先生は映画を見て『よかった』と泣いてくれました。僕が参加したのは3日間だけでしたが、現場に漂う雰囲気も温かく、みんなが1つの想いをもって取り組んでいることに感動しました」と感無量の表情を見せた。

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安田顕

さらにディーンも「この作品では、子どもが無料でご飯を食べられる<子ども食堂>が描かれています。自分も細々とフードドライブの活動をやってきたので、この作品が持つ大きな優しさが多くの人に届いたらいいなと、それを届ける一翼を担いたいという思いから映画に参加しました。この映画を通して、なぜ人は支え合わなければいけないのか、自分の力では抜け出せない負のスパイラルを抱える人々に対し、なぜ周りの人が手を差し伸べなければいけないのか、という問いと向き合い、それぞれの答えを見つけていただけたら嬉しいです」と単なるラブストーリーでは終わらない作品の魅力を熱く語った。

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ディーン・フジオカ

さらに映画のタイトルにちなみ「○○で泣くとき」というテーマで、どんな時に思わず泣いてしまうのかをそれぞれがフリップに書いて発表することに。「日本語のボイスメッセージで泣いた」と書いたディーンは、「日本語が第一言語ではない娘から日本語でボイスメッセージが届いた時です。いろいろありますが一番喰らったのは『大好き』の言葉ですね」と嬉しそうに披露。

「学び舎の校歌に泣いた」と書いた安田は「廃校になったけど校舎がまだ残っている地元・室蘭の小学校にロケで訪れた時、何気なく体育館に掲げられた校歌の歌詞を見ながら歌ってみたらなぜか泣けてきました」と印象深い出来事を明かす。

當真は「SNSにでてくる動物の動画で泣いた」と書き、亡くなった動物が遺してきた飼い主のことをいつまでも忘れずに覚えている、という内容で泣いてしまいました。動物飼っていないのに、動物に弱くて泣いてしまいました」と可愛らしいエピソードが飛び出す。

最後に長尾は「當真あみに泣いた」と書き、「撮影現場でその人柄に泣きました。映画で四つ葉のクローバーがキーアイテムとして登場するんですが、休憩中でもずっと四つ葉のクローバーを探していたんです。大量に摘んでいて『どんだけ夢叶えたいんだろう』と思っていたら、クランクアップの日にその四つ葉のクローバーで作った栞をスタッフ含め全員分手作りして手渡ししてくれたんです。裏には一人ひとりにメッセージ書いて。それを今日もってきました」とポケットから當真があげた栞を取り出し掲げてみせ、「いい子なんです」と誇らしげに自慢していた。

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長尾謙杜、當真あみ

イベントの最後には長尾が「この作品は切なさの中にすごく温かさが詰まった作品です。心也が夕花に対して芽生えた愛、そしてお父さんが心也を想う愛、そして30年もの長い間相手の幸せを思い続ける愛、たくさんの愛が詰め込まれたラブストーリーとなっています。純粋に楽しんでいただけたらと思いますし、気に入ってくれたら多くの人に広めてくださると嬉しいです」と締めくくり、イベントは幕を閉じた。

映画『おいしくて泣くとき』は4月4日(金)全国公開。

『おいしくて泣くとき』
出演:長尾謙杜 當真あみ 水沢林太郎 芋生悠 池田良 田村健太郎 篠原ゆき子 安藤玉恵 美村里江 安田顕 ディーン・フジオカ
原作:森沢明夫「おいしくて泣くとき」(角川春樹事務所刊)
監督:横尾初喜
脚本:いとう菜のは
音楽:上田壮一
主題歌:Uru「フィラメント」(ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ)
製作幹事:WOWOW
制作プロダクション:日テレ アックスオン
制作協力:パイプライン
配給:松竹
(C)2025映画「おいしくて泣くとき」製作委員会

公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/oishikute-nakutoki/
公式X:https://x.com/oishikutenaku
公式Instagram:https://www.instagram.com/oishikutenaku

4月4日(金)全国公開

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