【レポート】上田慎一郎監督最新作『ポプラン』完成披露舞台挨拶に主演・皆川暢二らが登壇! ―1月14日(金)公開

ポプラン

映画『ポプラン』(1月14日(金)テアトル新宿ほか全国公開)の完成披露舞台挨拶に、主演の皆川暢二をはじめ、徳永えり、原日出子、アベラヒデノブ、そして本作で脚本・編集を手掛け、メガホンをとった上田慎一郎監督が登壇した。

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完成披露舞台挨拶 概要

日程:12月20日(月) ※上映前舞台挨拶 18:00~18:30(30分)
登壇者(敬称略):皆川暢二、徳永えり、原日出子、アベラヒデノブ、上田慎一郎監督
MC:伊藤さとり
場所:スペースFS汐留

構想10年という念願の作品完成に上田監督は「脚本を書き上げた20代の頃から人生経験を経た上で『今や!』と作ることが出来た」としみじみ。失くしたイチモツを探す田上役の皆川は、上田監督からのオファーを振り返り「最初はTwitterのDMから。どんな作品なのかを言い渋っている感じがした」と明かすと、上田監督は「あらすじだけを言うとイロモノと誤解されかねないので、慎重にオファーをしました」と舞台裏を明かした。

田上の別れた妻を演じた徳永は「上田監督の作品には参加したかった」と念願の出演と語るも、「脚本の内容は素晴らしいと感じたけれど、ポプランとは何ぞや?と。それを抱えたまま現場に立っていました」と告白。

田上の実母を演じたは夫・渡辺裕之との共演に触れて「久々の夫婦共演」と喜び「主人が『カメラを止めるな!』の熱狂的ファンで、映画を観て来た日に大騒ぎしていました。私も『カメ止め!』を観て、こんなに面白いことをする人がいるんだ!と監督に対する好奇心がありました」とオファーに二つ返事だったという。

田上の元ビジネスパートナーを演じたアベラは、『カメ止め!』ブレイク前に上田監督から『ポプラン』の構想を聞いていたそうで「あの時に聞いた企画のやつだ!と嬉しかった。上田監督は人間性を引き出す才能がお有り。役柄も僕のほぼ当て書きだと感じました」と奇縁を喜んでいた。

イベントでは、劇中で使用される“ポプラン”を捕まえる専用網アポタイラーを使って、皆川が質問の書かれた飾りをゲットする企画が行われ、まずは「なくなったら困るものは?」との質問をゲット。これに上田監督は「帽子」、アベラは「カレーライス」、徳永は「レンコン」、皆川は「ニンニク」と回答。は「焚火が趣味なので薪。この歳になってキャンプが趣味になりました。同じ年の女友だちと“おばキャンプ”をガチでしています」とアウトドアに目覚めたことを明かした。

さらに「自分を見失った瞬間は?」との問いに、役衣装をイメージした薄着で会場にやって来たというアベラは「この会場に来る途中に自分を見失った。薄着に厚手のジャケットという変な組み合わせから、通行人に変な目で見られた」と苦笑い。徳永は「憧れのアイドルの方とお仕事でご一緒した時は目を合わせられなかった」、皆川は「25歳くらいの時に『これでいいのか?』と、いきなりカナダに行った」と話した。

そして上田監督が『カメ止め!』大ヒット後に「周りの人から色々な声を聞き、期待とプレッシャーで、本当の自分を見失った」と告白すると、は「長い人生の中には色々ある。自分を見失うたびに新しい自分と出会う。その繰り返しの中で時が経った。転んだり起きたり、そんなもの」とベテランならではの名言を放ち、「自分を見失ったときは全部手放して、何もない自分とは何だと?と見つめる。すると自分本来の大きさが見えてくるし、大切な人のことも見えてくる」と後輩たちにアドバイスを送り、一同は大きくうなずいていた。

最後に主演の皆川は「この映画を観た方の感想は十人十色。ぜひ色々な感想を聞かせてほしい」とアピールし、上田監督も「これまでの僕の映画の中でも最も受け取り方が人それぞれになる作品。みなさんがどう受け取られたのか聞かせてほしい」と観客の反応に期待を寄せていた。

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