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『ルート29』綾瀬はるか、共演の大沢一菜は「どんどん励ましてくれる存在になった」 サプライズの手紙にも感涙

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映画『ルート29』の完成披露試写会が10月17日(木)にTOHOシネマズ 日本橋にて行われ、上映前の舞台挨拶に綾瀬はるか、大沢一菜、森井勇佑監督が登壇した。

本作は、デビュー作『こちらあみ子』で第27回新藤兼人賞金賞はじめ数多くの賞を受賞した森井監督が、詩人・中尾太一の「ルート29、解放」からインスピレーションを受け、映画の舞台ともなった姫路から鳥取を結ぶ一本道の国道29号線を約一ヶ月間旅をし、脚本を完成させた最新作。他者とコミュニケーションを取ることをあまりしない主人公トンボが、風変わりな女の子ハルを連れて旅に出た先でのさまざまな出会い、そこで次第に深まるハルとの絆によって、からっぽだった心に喜びや悲しみの感情が満ちていく時間を綴ったロードムービーだ。

この日、ステージに登壇した綾瀬は「皆さまに今日、はじめて観ていただけるということで。この日を迎えられてうれしいです」とあいさつ。本作の脚本を読んだ段階で、自然と涙が流れてきたと明かし「人と積極的にコミュニケーションを取ることができなかったトンボがハルと出会うことができて。出会えて良かったねと思ったらホロッと涙が出てきました」と語った。

また、撮影に際しては「(大沢)一菜ちゃんにお会いできるのも、監督も同世代ということで楽しみにしていました。わたしの役はそんなにすごく多くをしゃべったり、何かを表現する役ではなかったので、自然に現場で、一菜ちゃんを目の前にして、どういうものが生まれるんだろうという緊張とワクワクで現場を迎えました」と振り返った。

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綾瀬はるか

そんな本作で綾瀬が演じたのは、これまで演じてきた役柄とは違った役どころ。森井監督からの指示は「自然にいてほしい」ということだったといい、「初日は表現はそんなにしなくていいとか、のり子の中にはどういう宇宙があるかとか。抽象的なことを言っていたんですが、2日目の朝に綾瀬さんが近づいてこられて。なんか“家にひとりでいる間隔がずっと続いている人”なのかなと。僕自身はその言葉を思い浮かべなかったんで、その言葉を綾瀬さんが導き出してくれたのがものすごくうれしかったです」と振り返った。

一方、綾瀬も「監督は感覚的な言葉なので、細かい言葉ではなく、宇宙の余白を感じてくださいとか。そういう感じだったので、自分で考えた時に、家にいるときってそういう感じだよなと思って。それは正解だったみたいで良かったです」とホッとした表情を見せた。

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森井勇佑監督

また、大沢はもともと綾瀬の大ファンだったといい、今回の共演に「最高でした!」と大喜び。「夢かと思いました。その時だけ、監督が“神”だと思いました」と明かすと会場は大笑い。その言葉を受けた森井監督が「大沢さんに、綾瀬さんに決まったよとLINEをしたら、“神”とだけ帰ってきて。その“神”って俺のことだったんですか?」と尋ねると、大沢は「どっちも!」と返し、会場を沸かせた。

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大沢一菜

そして、この日はサプライズとして大沢から綾瀬に向けた手紙を読むことに。「トンボさんへ。いつも恥ずかしくて直接伝えるのは無理なので手紙を書きました」という書き出しを読み上げると、綾瀬は「読む前から泣いちゃう」と涙を見せた。

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綾瀬はるか

大沢は手紙で「いつもチラチラとしか見ることが出来なかったけど映画の中のトンボさんの顔はしっかりと記憶に残っています。トンボさんという人の顔も大好きになりました。この先もずっと2人の顔が大好きだと思います」と語った。

さらに「あと人がすごく良いです」という言葉とともに、一緒にご飯を食べに行った時に家まで送り届けてもらい、母親に喜ばれ「親孝行ができた」と告白。また、「アクションが出来たりすることもそうですが、毎日ずっと穏やかで綺麗で笑顔でいることがカッコ良いです」「トンボさんも私と同じ人間だから毎日良いことばかりじゃないと思うけど、それを見せない所がすごくカッコ良いです」「私もそういう人になりたいと思いました」という綾瀬への思いがつづられていた。

そして最後は「これから先、自分の将来がまだ決まってなかったですが、またトンボさんと絶対に一緒に映画に出たいという目標が出来ました。アクション映画でも良いし、ルート29の続きでも良いし、監督も仲間に入れてあげても良いです。そのために私もアクションの練習とか頑張るので、その時までお互い元気でまた更にカッコ良い姿になって会いましょう!」という言葉で締めくくられていた。

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大沢一菜

そんな大沢の言葉を、時に涙をぬぐいながら、時に大きく笑いながら聞いていた綾瀬。「一菜ちゃんはクランクアップの時にお手紙をくれて。たまに読むとそれも感動してしまうんですけど。最初はシャイだったのに、だんだん『トンボさん元気?つかれてない?』とか。『何かあったらうちに来てね』と。どんどん励ましてくれる存在になった」と大沢への思いを吐露。そんな大沢からの手紙を「一生宝物にします。ありがとうございます」としみじみと語った。

ストーリー
鳥取の町で清掃員として働いている女性・のり子(綾瀬はるか)は、いつもひとりぼっち。ある日、仕事で訪れた病院で、入院患者の理映子(市川実日子)から「姫路にいる私の娘をここに連れてきてほしい」と頼まれた彼女は、何かに突き動かされるように姫路へと向かう。のり子が見つけることができた少女・ハル(大沢一菜)は、森の中で秘密基地を作って遊ぶ風変わりな女の子だった。初対面ののり子の顔を見て、「トンボ」というあだ名をつけるハル。さまざまな人たちと出会いながら、姫路から鳥取まで一本道の国道29号線を進んでいく2人の旅がはじまった。

『ルート29』
出演:綾瀬はるか 大沢一菜 伊佐山ひろ子 高良健吾 原田琥之佑 大西力 松浦伸也/河井青葉 渡辺美佐子/市川実日子
監督・脚本:森井勇佑
原作:中尾太一「ルート29、解放」(書肆子午線)
主題歌:「Mirror」Bialystocks(IRORI Records / PONY CANYON)
製作:東京テアトル U-NEXT  ホリプロ ハーベストフィルム リトルモア
配給:東京テアトル リトルモア
(C)2024「ルート29」製作委員会

公式サイト:route29-movie.com/
公式X:@route29movie

11月8日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開

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