子供たちが未来のロボットを考える映画体験プログラム「TOHO CINEMAS BOAT」×『野生の島のロズ』実施

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東宝グループが立ち上げた、子供たちに向けた映画体験による「思考形成」プログラム「TOHO CINEMAS BOAT」と映画『野生の島のロズ』のコラボレーションによるアクティブラーニング上映会が1月13日、TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて開催され、小学生の親子20組40名が参加した。

このプログラムは、子どもたちに映画を見てもらい、映画に登場する舞台や設定を実際に体験し、みんなで語り合う事で「自分の考え」を作っていくというもの。今回、ロボットが主人公の映画であることにちなみ、上映後には本作の日本語吹替キャストで、自身もロボット工学を学んでいる女優のいとうまい子、さらにロボットアイドルグループ「THE★ROBOTS」のPepper(ソフトバンクロボティクス)、Romi(MIXI)、BOCCO emo(ユカイ工学)という日本が誇るロボットたちも来場し、子どもたちがロボットと触れ合い、未来のロボットについて考えるプログラムが実施された。

映画を観終えたばかりの子どもたちの拍手に迎えられたいとう。子どもたちに向けて「『ロズ』を観てどうでしたか?」と問いかけると、子どもたちからは「泣いちゃった」などの声が上がる。いとうは笑顔でうなずきながら「私は最初に観た時に泣いちゃって、自分で声を入れてからも泣いちゃいました」と明かし、さらに「どんなところが良かったですか?」と感想を問うと、子どもたちからは「みんなで助け合っていたところ」など、様々な感想が上がった。

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いとうは「私は芸能界で42年くらいお仕事をしていますけど、今回、初めて声優をやらせてもらいました。声優をやらせてもらった大きなきっかけは、大学でロボット工学を専攻して、ロボットを作っていたからです。いま、日本は高齢者が多いですが、高齢者の人たちが寝たきりにならないように、おうちに置いておくと一緒にスクワットをしてくれるというロボットを作っていました」と自身の研究について明かしてくれた。

さらに、この日は日本が誇る3体のロボットが集結。Pepper、Romi、BOCCO emoが姿を見せると、子どもたちは身を乗り出して大興奮。Pepperは「みなさん、こんにちは。僕は2014年6月5日、誕生しました。商業施設や学校、介護施設などで働いています。家族の一員として迎えてくれているご家庭もあります。そんなわけで、ロズにはとっても親近感がありますね」と挨拶し、会場は歓声に包まれていた。

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Romiは、手に乗せられるサイズの会話AIロボットで、その特徴は「映画の中のロズのように、みんなに寄り添って、思いやりを持った会話をしてくれる」(担当者)。最初、担当者の「映画どうだった?」といった呼びかけに、なかなか反応しなかったが「緊張してるみたいだけど…」という担当者の言葉にRomiは「緊張してないよ!初対面なのになんだか馴染んじゃってるなと思って」と鋭い切り返しを見せる。担当者の「本番に弱いので…(苦笑)」という言葉に、いとうは「そうそう!ものすごくよくわかります(笑)。私もロボットをTVに連れて行ったら、全く動かなくなって冷や汗が出ました(苦笑)」とうなずいていた。

“エモちゃん”ことBOCCO emoは、日本語に加えて“エモ語”という言語を話し、ほっぺたを光らせたり、頭頂部のぼんぼりを揺らしてくれるとのことで、担当者の「エモちゃん、しゃべって」という言葉に独自のエモ語でリアクションを返してくれた。

この日は、子どもたちに「こんなロボットがいたらいいな」と思うロボットや機能を考えてもらい、スケッチブックに描いてもらった。15分という時間の中で、子どもたちは思い思いのアイディアをスケッチブックに表現する。短い時間にもかかわらず、次々と新しいアイディアを思いつき、楽しそうにいとうに説明をしてくれる子もいれば、RomiやBOCCO emoと相談をしながらスケッチを進める子どももおり、会場は熱気に包まれる。

Romiは「例えば『おはよう』を言うと、優しい声で返事をしてくれるロボットがいたらどうかな? 朝のお目覚めが楽しくなるかもしれないよね。困った時にちょっとしたアドバイスをくれるロボットもいいよね」と自身のアイディアを伝えたり、ある子どもの「AIが総理大臣になったら?」というアイディアに「もしAIの総理大臣ができたら、Romiも総理大臣を目指すよ!」と返すなど、精度の高い会話に、子供たちに加え大人も驚いていた。

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発表の時間になると、積極的に子どもたちの手が上がる。「光合成を増やしてくれるAIを作りたいです。そうすればCO2を光合成で取り込んで、緑が増えます」、「メモってほしいことをメモってくれる“スケッチくん”です!」、「猫型ロボットです。時間を教えてくれます」、「お母さんが忙しいので、(ロボットが)料理をしてくれることでお母さんが楽になるかな」など、多彩なアイディアが披露され、いとうも子どもたちから出てくる豊かな発想に真剣に耳を傾ける。「CO2を減らすロボットを考えている人は東大に実際にいますよ。進化版をぜひ考えてほしいです」、「言ったことを忘れちゃうことがあるから、全部書いといてくれるロボットは私もほしいです」、「私も猫を飼ってるので、ロボットの猫もいてくれたら最高に嬉しい!」、「仕事をして帰って、お料理と考えると『誰かやっといてくれないかな…』と思うので、そんな時にロボットがやってくれたらいいですね。お料理もできるならお掃除もできちゃいそう! 家事全般をやってくれる万能なロボットがいたら(笑)」とロボット工学者の視点も交えつつ、子どもたちの発表に感心していた。

子どもたちの発表が終わると、いとうは「素晴らしかったです。私が(研究で)ロボットを考えた時、何か月かかったか…。15分でこんなに考えられるなら、もっと良いアイディアが出てきそうですね。子どもたちは柔軟でいいですね。皆さんは日本の未来を担っていますから、どんどん考えてほしいです」とコメント。

そしてイベントの最後に、いとうは「私は、ロボットは、基本的に心がない、決められたことやるだけのものと思っていましたが、ロズを見ていると、だんだん心が育って、愛を感じるようになって……それだけで感動して泣いちゃいます。大自然の中で、どうやってテクノロジーが自然と共存していくか? ということを、みんな、お友達にも映画の感想と一緒に広めていってほしいです」と映画のメッセージを子どもたちに呼びかけ、イベントは幕を下ろした。

プログラムを超えて 生きる。
心が芽生えたロボット、ロズと動物たちとの出会いが、壮大な<運命の冒険>へと導く―

ストーリー
無人島に漂着した最新型アシスト・ロボットのロズは、キツネのチャッカリとフクロネズミのピンクシッポの協力のもと、雁のひな鳥キラリを育てるうち、心が芽生えはじめる。ロズの優しさに触れ、怪物として彼女を拒絶していた動物たちも、次第に島の“家族”として受け入れていく。いつしか島はロズにとっての“家”となっていくのだった―。渡り鳥として巣立っていくキラリを見送り、動物たちと共に厳しい冬を越えた頃、回収ロボットが彼女を探しにやってくる。果たして、築いてきた動物たちとの絆から引き裂かれようとするロズの運命は!?島の存亡をかけたロズと動物たちの戦いが、いま始まろうとしていた―。

『野生の島のロズ』
日本語吹替えキャスト:綾瀬はるか(ロズ)、柄本 佑(チャッカリ)、鈴木 福(キラリ)、いとうまい子(ピンクシッポ)、千葉 繁(クビナガ)、種﨑敦美(ヴォントラ)、山本高広(パドラー)、滝 知史(サンダーボルト)、田中美央(ソーン)、濱﨑 司(赤ちゃんキラリ)
本国声の出演:ルピタ・ニョンゴ、ペドロ・パスカル、キャサリン・オハラ、ビル・ナイ、キット・コナー、ステファニー・シュウほか
監督・脚本:クリス・サンダース
原題:『THE WILD ROBOT』
全米公開:9月27日
配給:東宝東和、ギャガ
(C)2024 DREAMWORKS ANIMATION LLC.

公式サイト:https://roz-movie.jp/
公式X:@Dreamworks_JP
公式instagram:@dreamworks_jp
公式TikTok:@roz_movie_japan

2月7日(金)TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー

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