ディズニー最新作『白雪姫』(3月20日公開)のスペシャル・ミュージカル・イベントが3月12日に都内で開催され、プレミアム吹替版で声優を務めた吉柳咲良、月城かなと、諏訪部順一、ダイアン・津田篤宏、日野聡、平川大輔、浪川大輔が集結した。

『白雪姫』の不思議な森に迷い込んだかのようなステージにまず登場したのは、白雪姫の吹替を務めた吉柳咲良。先日行われたスペシャル歌唱イベントで、白雪姫を演じるレイチェル・ゼグラーと初対面し息の合った歌声を披露した吉柳だが、レイチェルとの共演について「本物だ!と思ってすごく感動して嬉しかったです。パワフルでとてもキラキラした方だったんですけど、身長がわたしとそんなに変わらなくて、小柄なのにどこからあのパワーが出てくるのかと思いました。2人での歌唱では緊張して震えていたんですけど、レイチェルさんが手を繋いだりハグしてくださって、本当に優しくて素敵な方でした」と語り、夢のような1日を振り返った。
次に、ステージが“7人のこびと”が暮らす家に入り込み、吉柳がアニメーション映画『白雪姫』にも登場する「口笛ふいて働こう」を生歌唱。会場が一気に本編のワンシーンの中へ誘われ、吉柳の呼びかけで名曲「ハイ・ホー」に乗せて登場したのが、7人のこびとからおこりんぼ役の津田篤宏、くしゃみ役の日野聡、てれすけ役の平川大輔、ねぼすけ役の浪川大輔。


それぞれのキャラクターになりきり挨拶し、「白雪姫に会いたいな~」と7人のこびとが叫ぶと、会場は女王と魔法の鏡の不穏な世界へ一変。女王役を務める月城かなとが登場し、「魔法の鏡よ この世で一番美しいのは誰?」という女王の問いかけに、魔法の鏡役を務める諏訪部順一が答え、アニメーション映画から受け継がれるあの名シーンを再現。キャスト陣が一堂に会したところで再び吉柳が登場し、劇中歌「夢に見る ~Waiting On A Wish~」を歌い上げた。

続いて、発表後初登壇となるプレミアム吹替版声優が加わったキャスト陣による、本作の見どころや各キャラクターの魅力に迫るトークセッションへ。
吉柳はパフォーマンスを終えて「本当に緊張したんですけど、今日は一人ではなくてみなさんがいてくださったので楽しかったです。いいパフォーマンスが届けられていたら嬉しいです」と感想を述べ、改めて見どころについて「ミュージカル版ということですべての楽曲が素敵で、本当の優しさと美しさは何なのかを教えてくれる作品だと思います」と作品に込められる“真の美しさ”を挙げた。

女王役を務める月城は、作品を通じて伝えたいメッセージについて「どうしても女王に感情移入してしまうんですけれども、外見の美しさや権力ってものすごく脆くて、ただそれに執着せざるを得なかった、他の人を羨ましく思う心の弱さが女王にもあったんじゃないかなと感じました。みなさんもぜひいろんな登場人物をいろんな角度から見ていただけると、新しい発見がたくさんあると思います」と語る。
魔法の鏡役を務める声優の諏訪部は、役作りで注力したことについて「極力いい声でしゃべるようにしました。字幕版の魔法の鏡がとても低音の響くいい声なので、オーディションのときも『なるべくいい感じの声で』という話もありました。ただ日本ではより多くの小さいお子さんにも見ていただきたいので、あまり怖くならないようにしていますので、安心して見てください」と語ると、諏訪部の“いい声”に会場から大きな拍手も。

そして、7人のこびとでおこりんぼ役の津田に、MCから吉柳が見どころとして語った“本当の美しさ”とは?と振られると、「なんで俺に聞くねん!」とキャラクターにちなみ良いおこりっぷりを見せ、「本当の美しさはゴイゴイスーです!」とお決まりのネタも披露。「とりあえず一仕事終えました」と語ると、月城から「仕事が好き!(「ハイ・ホー」の歌詞にかけて)」とフォローされ、会場から大きな笑いが巻き起こった。

多彩なジャンルから厳しいオーディションを経て選ばれた7人のこびと役について、てれすけ役の平川は7人のキャスティングの感想を聞かれると「どなたがやっていらっしゃるのか聞かされずに収録したので、みなさんと同じようにネットニュースの発表で知りました。てれすけはちょっと照れ屋さんで恥ずかしがり屋さんとしてフィーチャーされているキャラクターなので、他の7人のこびととは違う部分を出せたらと思いました」と収録後にキャスト陣を知ったことを明かした。
くしゃみ役の日野は7人のこびとの魅力について「7人それぞれ個性的な特徴があるので…はっくしょん。非常に和気あいあいとした楽しいシーンがたくさんあるので、そこが見どころかなと思います」とキャラクターさながらに“くしゃみ”を交え会場を沸かせた。
そして、ねぼすけ役の浪川は自身が演じるキャラクターとの共通点について「共通点はないです。仕事をしているときも遊んでいるときもすぐに寝るんで、共通点があったらまずいです(笑)でもキャラクターとしては全力で臨ませていただきました」と語り笑いを誘った。
それぞれのキャラクターの魅力を語った後、本作のプレミアム吹替版の見どころについてのトークへ。諏訪部は「先程の吉柳さんの歌唱も素晴らしかったですが、ミュージカル版と名を打っていることからもたくさんの歌を楽しんでいただきたいと思います。一緒に歌って、お子さんも楽しめる劇場が一体になるような上映もあったらいいですよね。映像もすごく美しいので、映像も歌も楽しんでもらえたらと思います」とミュージカル版ならではの歌にフォーカスした。
月城は「日本語で見ることによって、いろんな人にそれぞれの角度から感情移入できると思います。1回見ただけではわからないと思うので、2回3回と見てもらいたいと思います。(キャスト陣の)今の姿と声がどうやって聞こえているのかも注目して見てもらえると嬉しいです」と何度でも楽しめる魅力を語った。

津田は「標準語でしゃべらないといけないんですけど、僕はいつも関西弁なので『関西弁でやらしてくれ!』と監督とつかみ合いになるくらいにまで話しました(笑)」と笑いを起こし、平川は「字幕版とは違った日本語としての感動があると思うので、字幕版とプレミアム吹替版の両方を見てもらえると、それぞれの『白雪姫』を楽しんでもらえるじゃないかなと思います」と語り、日野は「プレミアム吹替版ならではの歌の楽しさもぜひ楽しんでもらえたらと思います」と話し、浪川は「日本語ならではのニュアンスで、お芝居がスッと入ってくるような感覚があるんじゃないかなと思います。両方とてもいい仕上がりになっていると聞いているので楽しみです」と、それぞれが作品の魅力をアピールした。
最後に、登壇者を代表して吉柳が公開を楽しみにしているファンに向けて「優しさや思いやりが、周りに影響を与え世界を変えていくことができるというメッセージ性が込められていると思っています。私自身も何度もセリフを言って歌を歌うことで、改めて優しい人間であろうと思わされました。そして、ジョナサンとのロマンスだったり楽しみにしていただける要素がいっぱい詰まっていて、字幕版もプレミアム吹替版もそれぞれの個性が詰まっていると思うので、たくさん見に来ていただけたら嬉しいです」と本作の魅力を語り、イベントは終了した。
ストーリー
『美女と野獣』『アラジン』のディズニーが、『白雪姫』を新たなミュージカル版として実写化。雪のように純粋な心を持つ白雪姫の願いは、かつてのような人々が幸せに暮らす希望に満ちた王国。だが、外見の美しさと権力に執着する邪悪な女王によって、王国は闇に支配されていた。女王は、白雪姫の“本当の美しさ”に嫉妬し、彼女の命を狙うが、不思議な森で出会った7人のこびとたちや、城の外の世界へいざなってくれたジョナサンに救われる。誰もが希望を失いかけた時、仲間たちと力を合わせ、白雪姫の優しさが起こした素晴らしい奇跡とは…?
『白雪姫』
出演:レイチェル・ゼグラー/ガル・ガドット
プレミアム吹替版声優:吉柳咲良/河野純喜(JO1)/月城かなと/津田篤宏/諏訪部順一
監督:マーク・ウェブ
音楽:パセク&ポール
オリジナル・サウンドトラック:ウォルト・ディズニー・レコード
原題:SNOW WHITE
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C) 2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
公式サイト:disney.jp/snowwhite-movie
2025年3月20日(木・祝)全国劇場にて公開
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