ディズニー公式動画配信サービス Disney+(ディズニープラス)「スター」の日本発オリジナルドラマシリーズ「すべて忘れてしまうから」(9月14日(水)より独占配信)の配信直前イベントに、主演の阿部寛、共演のChara、宮藤官九郎、そして監督を務める岨手由貴子が登壇し、作品に登場する“Bar 灯台”をイメージしたイベント会場で、ついに配信が開始される今の気持ちと喜びを語り合った。
本作は日本と同日にアジア各国でも配信されることが発表され、イベントの様子も台湾、香港、シンガポールをはじめアジア各国の60ほどの媒体が生配信により同時視聴をするという、ディズニープラス「スター」ならではのワールドワイドなイベントとなった。
「すべて忘れてしまうから」配信直前イベント 実施概要
日時:9月8日(木)
登壇者(敬称略):阿部寛、Chara、宮藤官九郎、岨手由貴子監督
今最も話題の作家の1人である燃え殻の同名エッセイを、国内トップクリエイターがドラマ化を手掛ける本作は、日本発のディズニープラス「スター」オリジナルシリーズとして初の配信作品。
主演の阿部が演じるのは、流されるままに生きるそこそこ売れっ子のミステリー作家“M”を演じる。そして、ドラマ初出演となるCharaが“M”が通う行きつけの“Bar 灯台”のオーナーであるカオルを、同じく“Bar 灯台”で働く元バンドマンの料理人フクオを宮藤が演じている。
世界中のメディア関係者が見守るなか、堂々と登壇した阿部、Chara、宮藤、岨手監督。本作は、ハロウィンの夜に突如姿を消した恋人“F”をめぐる、ミステリアスでビタースイートなラブストーリー。“F”を演じるキャストが未だ明らかになっておらず、大きな話題となっているが、そんな“F”を演じたキャストからの手紙がイベント内で代読された(※全文は下部に記載)。
“F”が綴った言葉を聞いた阿部は「“F”役の役者さんとは以前共演したことがあります。(MCさんの)明るい読み方がまさにこの女優さんらしく、本当に明るい方です」コメント。続けて「どうして恋人が不在なのか、という物語が主軸で進んでいくので楽しかったです。自分の気持ちがどんどん深くはいっていって、彼女のことを探す物語を楽しんで演じることができました」恋人不在のラブストーリーという今までとは違った経験だったと吐露。
岨手監督は“F”役のキャストについて「阿部さんが仰ったようにすごく明るい女優さん。待ち時間の時も色々な話をさせていただいて、面白い方だなと。お話を聞いて、色々なお芝居をお願いしすぎたかもしれませんね」と笑いながら撮影時を振り返った。
本作は、ディズニープラス発の日本オリジナルコンテンツとして、世界に向けて配信される記念すべき作品。配信作品初出演となった阿部は「僕も初めての経験でしたので、ワクワクしています。今回の現場は初めましての方が多く、セットにも演出にもこだわりがある現場で、本当にすごく丁寧に撮っていただけた。改めて参加できて光栄でしたね」と笑顔で答えた。
そして、『スワロウテイル』以来、26年ぶりの映像作品への出演となったCharaは「私の役は、音楽を愛するというキャラクターでしたので、私でよかったかもと思いました。自分の素のまま演じられて、監督からはそのままで結構ですので、と仰っていただいたので、良く見せようとすると緊張するのですけど、考えないようにしながら演じました」と撮影当時を振り返った。
また、本作のエンディング・アーティストが各話それぞれ変わる、計10組のアーティストよって紡がれることについては「私以外のアーティストさんは、音楽的にマニアックな方が多く、私の好きなアーティストさんもたくさん参加しているので、どんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみですね」と至極のエンディングソングたちについて言及した。
フクオを演じた宮藤は脚本家という立場から、本作の日常の風景を切り取った脚本について「普通だったら、彼女がいなくなったというスタートから、もっと必死に探したり、叫んだり泣いたりという作品を作ったりすると思うんですが、この作品は阿部さん演じる“M”が全然まじめに探さない。そこが楽しいですよね。(“F”のことを)全然忘れちゃってて、時々思い出したり、急に探したりといった感じで、でも恋愛って実際そういうものだよな、と。友達でもない東京で暮らす人々との他愛のない会話が本当に面白い。斬新ですよね」と魅力たっぷりに熱弁した。
ここで、イベント会場に投影されている、“Bar 灯台”のセットについての話に。阿部は“Bar 灯台”の空間を「撮影の合間にいつもと違う席に座ってみたんです。良く見るとカメラに映らない場所まで、本当に細部までこだわってセットが作られていて。嘘がない場所なんです。暗くて気づかないようなところもすごくて、映画以上に皆さんが時間をかけて丁寧に作ってることに驚きました」とクオリティの高さに驚いたと吐露。
岨手監督はこのセットについて「カメラで撮らない場所までしっかり作ってくれました。カメラをどこに向けても画になるように、カメラの奥行きも完璧に計算して作ってくれました。どうしたらこんなセット作れるのかと思いましたね」と細部までこだわり抜いたことをアピールした。
そんな“Bar 灯台”は、作中のキャラクターの心の拠り所とも呼べるべき場所。仕事関係での悩みや、考えが煮詰まったときに通う場所はあるかと聞かれた阿部は「墓地ですね」とまさかの回答。「台本を覚えるときによく行くんです。お気に入りの場所がありまして、車の中で考え事をします」と告白し、MCから夜に行くのか聞かれ「昼です!」と笑いながらコメントした。
Charaは「昔はそれこそBARに良く行きましたが、目を閉じれば集中できるんで今特に無いかな(笑)自宅のキッチンが好きですね」、宮藤は「パソコンがあればどこでも集中できます。でも、良く仕事するためにパソコン開いても結局YouTubeばっかり見ちゃうとかよくやりますね(笑)それと、ドラマの中の喫茶店は落ち着くなと思いましたね。昔ながらの喫茶店で落ち着く空間でしたね」と各々の“自分の好きな空間”を披露した。
さらに、本作のタイトル「すべて忘れてしまうから」にちなんで、〈最近何か忘れてしまった事〉についての質問が。阿部は本作の原作の内容をど忘れしてしまったと告白し、「このイベント前に思い出そうとしたのですが、思い出せなくて(笑)」とまさかの“忘れもの”に会場から笑いが起こり、Charaは「忘れても怖いものはないですね。人間は忘れる機能があると思うんですが、私はその機能をフルに活用している」と笑いながら独自の考えを吐露。宮藤も「最近他人の顔を覚えられないことが多いですね。マスクずらしたりしてヒントをくれる方もいますが、分からないことが多いです」と、悩みに近い“忘れてしまったこと”を教えてくれた。
イベント時間も残りわずかとなり、岨手監督は「この作品は、連続ドラマでありながら、フィルムで撮影をしています。そして、フィルムに相応しい作品に仕上がっていると思います。エンディング曲のライブパフォーマンスもそうですし、日々の何気ない日常を描きながら、すごいチャレンジをした作品だと思います」と力強くアピール。
そして、最後に阿部は本作の見どころを「最近の僕の作品は、事件が起きたり過激なドラマ作品などが多かったのですが、この作品は本当に何気ない会話で出来あがっているんです。言う必要ないじゃないかというセリフもあったりするんですが、ほとんどの人は何気ない日常を毎日過ごしていて、その中で相手のいろんな面が見えてくると思うので、この作品を観て皆さんも自分のことを改めて振り返ってもらえると嬉しいです」と配信を楽しみに待つファンに向けてメッセージを贈り、イベントは幕を閉じた。
“F”役のCASTからの手紙 全文
こんなにも、物語の中で、恋人なのになかなか恋人に会えない、
なかなか顔を撮ってもらえない、
なかなか共演者と会えない、なかなかコスプレ多め、
なかなかの事が多い現場は初めてでした。
岨手さんの、やってみる手法の演出も新鮮で楽しかったです。
やってみる手法とは、
「〇〇な気持ちの方のお芝居で一度見させてください。
ハイカット、次は△△な気持ちの方のお芝居見させてください。
ハイカット、いや、□□のお芝居もやってみてもらっていいですか?
ハイカット、やっぱり〇〇のほうで、ハイ本番!」みたいなやりとり。
そして、Fが突然姿を消してしまったため、
現場でなかなか皆さんと会えず、
もっとお近づきになりたかったのですが、その願いも叶わず、
そして今日も、まだFが誰なのか発表されていないので会えず、
その中でも阿部さんとは会えたほうで、
二度目の共演でとてもうれしかったです!
Fより。
ストーリー
ハロウィンの夜に、彼女が消えた
――阿部が演じるミステリー作家“M”は、5年間付き合った恋人“F”とハロウィンの夜に些細なことで喧嘩をする。何となく連絡を取らないまま3週間ほど経った時、Mは周囲から促され、突如失踪した彼女を探し始める。しかし周囲から語られるFはMの知る彼女とは全く異なるもので、次第にFの秘密があきらかになっていく…。あなたは、大切な人のことを全て知っていますか?どんなに近しい人にも、自分の知らない顔がある―消えた“彼女”の謎が心を惑わす、ミステリアスでビタースイートなラブストーリーがはじまる。
作品タイトル:「すべて忘れてしまうから」
出演:阿部寛、Chara、宮藤官九郎、大島優子、酒井美紀、渡辺大知、青木柚、鳴海唯、見栄晴、渡辺いっけい
監督・脚本:岨手由貴子、沖田修一、大江崇允
原作:燃え殻『すべて忘れてしまうから』(扶桑社刊、新潮文庫刊)
コピーライト:(C) Moegara, FUSOSHA 2020
ディズニープラス「スター」で9月14日(水)より独占配信
【ディズニープラス「スター」オリジナルとは】
「スター」オリジナルとは、ディズニーが約100年にわたり世界中の観客に愛されるエンターテインメントを送り届けてきた経験から、各国の才能溢れるトップクリエイターや俳優たちと協働して制作する、従来のディズニーのイメージに留まらない多種多様なテーマやジャンルの映画・ドラマ・アニメーション作品を指す。日本でも、国内屈指のクリエイター&キャスト陣と共に、日本の文化・精神性に根差しながらも普遍的なメッセージの込められた、世界水準の物語をオリジナルアニメやドラマとして世界へ配信する。今年、「すべて忘れてしまうから」に加え、「シコふんじゃった。」「ガンニバル」の計3本が日本初のオリジナルドラマシリーズとして配信を予定している。
Disney+(ディズニープラス)
公式サイト:https://www.disneyplus.com/ja-jp
公式Twitter:@DisneyPlusJ
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