映画『すずめの戸締まり』の公開を記念して、全国各地で舞台挨拶を行うキャンペーンが関西地区からスタートし、大阪のTOHOシネマズ 梅田にヒロイン・岩戸鈴芽役の原菜乃華、「閉じ師」の青年・宗像草太役の松村北斗、そして新海誠監督が登壇した。
イベント実施概要
日時:11月17日(木) 18:05~18:35 15:40の回 上映後舞台挨拶
登壇者(敬称略):原菜乃華 松村北斗 新海誠監督/MC:飯室大吾(FM802DJ)
場所:TOHOシネマズ 梅田本館 スクリーン1
全国を巡る舞台挨拶キャンペーン「行ってきます日本」の記念すべきスタートを飾ることになった関西地区。OSシネマズミント神戸、OSシネマズ神戸ハーバーランド、TOHOシネマズ なんばでの舞台挨拶を経て、この日の舞台挨拶としては最も大きなキャパとなるTOHOシネマズ 梅田に登場した3人は、本作上映後で興奮冷めやらぬ約700人の観客の盛大な拍手で迎えられた。
大阪らしい暖かい歓迎ムードの中、新海監督は「本作を見ていただけて感謝します。舞台挨拶も楽しんでいただければ嬉しいです」と喜びを伝えた。原はたくさんの観客に感動しながら、「こんなにたくさんの人の前でお話出来て嬉しい!」と感慨深げに挨拶。そして松村が「上映後だからネタバレは気にしなくても良いとは思いつつ、カメラも来ていただいているので、ネタバレギリギリを攻めます!」と宣言すると、会場は笑いに包まれた。
「たくさんの方に見ていただいていますが、どうですか?」という質問に、新海監督は「公開から1週間ほどたちますが、落ち着かない日々を送っています。これほど公開した後に、怖くてドキドキして眠れないのは初めてです。それだけの熱意をもって本作を作りました。演者の皆様も、音楽も映像も本当に素晴らしいので、責任重大だなという思いです」と答えた。
原は「公開する前は実感が無かったので、逆に公開した後の方が落ち着いています。たくさんの人から、凄く良かったとメッセージを貰ったのですが、胸を張って面白いでしょ?と言えます。そんな作品に巡り合えてよかったなと思っています。」とコメント。松村は「反響が凄い!老若男女たくさんの人が来てくれて、みんな同じように目を輝かせているのが凄い!本当に力のある作品だと、舞台挨拶を通して実感しています」と語った。
大阪についての印象を聞かれた松村は、「反応が凄く良くて、積極的なイメージ。もちろん各地色んな良さがありますが、コミュニケーションの濃さが魅力的なイメージ。なんだか目力も強い気がする(笑)」とコメント。原は、「先日ユニバに行きました。粉物も好きだし、美味しくて楽しいイメージ!」と笑顔を見せた。新海監督は「(前作のキャンペーンで大阪を訪れた際に)次は大阪を出して欲しいとたくさん言われたが、今回は出てこなかったので、後ろめたさがあります」と申し訳なさげに答えた。
また、劇中で関西弁のキャラクターを演じた伊藤沙莉の関西弁について聞かれた原は、「ルミさん(伊藤沙莉が演じた二ノ宮ルミ)にしか聞こえなくて、スナックでのシーンが大好きです」と答えた。新海監督は「本作では色んな方言が出てきたが、原さん・松村さんは方言じゃなかったね。方言を使うことで出せる温かさもあるが、そこを使わずに表現するというのもまた難しい点ではあるよね」とコメント。
そして、イベントに集まった観客から、監督・キャスト陣へ直接質問するコーナーで、制服を着た女性からの「本作は全国を巡っていく冒険物語ですが、今日東京から関西に来られた時に、新たな発見はありましたか?」という質問に、原は「今日関西に来る時に、本編と同じように富士山を見逃してしまいました。きっと帰りも寝てしまうんだろうな(笑)」と答えた。新海監督は「神戸に来た時に、(自分で作った作品なのに)映画と一緒だと思ってしまった(笑)」とコメント。松村は「この作品を観終わってから、新幹線で通り過ぎていくような土地などに、そこにはいろんな人の生活があるんだろうなと、より人を感じられるようになった」と答えた。
続いて、小さな女の子が指名されると、緊張のあまり声の出ない彼女に、松村が「お母さんに言ってもらおうか」と優しい声をかけた。勇気をふりしぼった女の子が「みなさんの好きなシーンはどこですか?」と質問をすると、会場が拍手で沸きあがった。
新海監督は「すずめと草太が子守をするシーン。コミカルで凄くいいシーン」と答えた。松村は「ドリンクをこぼさないように(イスの草太)が踏ん張るシーンが好き。応援したくなる」と答えた。最後に、原が「ポテサラ入り焼うどんを作るシーン」と答えると、新海監督から「焼うどんにポテサラを入れることに引いてしまった草太の演技が凄く上手かったと」映画を振り返った。
続いて、別の女性から「新海監督は、次は何をテーマに描きたいですか?」との質問が。新海監督が「『君の名は。』よりも、『天気の子』よりももっと良いものをという思いで作った作品が公開になったので、今はからっぽです」と答えると、原と松村は「何でもみたい!」とコメント。新海監督は考えた末に「次は宇宙とか行けばいいですかね。ちょっと考えてみますね」とコメントし、次回作(?)への期待が膨らむコメントも飛び出した。
続いて、新海監督目当てできたという男性からの「松村さんの声に魅せられました。イスに声を当てるのは難しいのでは?」という質問に、松村は「もしかしたらイスの方が表現の幅を広げられるんじゃないかと思っていると、新海さんもそういったディレクションだったので、やっぱりそうだったなと確信しました」と語った。原は「イスになってからの草太の方が(草太自身の)気持ちが伝わってくる気がする」とコメント。
そして、質問は最後の1人に。「松村さんのインタビューで、演じた役に影響されると聞きましたが。原さんと松村さんが、すずめと草太に影響されたことはありますか?」という質問に、松村は「質問にはぶれてしまうかもしれないが、何気ない日常で、新海監督作品っぽい声が出てしまい、指摘されてしまうことがあります。おそらく、身近な人からすると、今まで聞いたことの無いような声を当たり前のように使うようになっているような気がする」と答えた。原は、「分からないことに取り組む毎日だったが、すずめの思い切りの良さに影響を受けて、度胸がついた」とコメント。すると松村から「日に日に目つきがすずめになっていた」と裏話が飛び出すと、原は「嬉しいです」と照れ笑いを見せた。
最後に、新海監督から「とても幸せな時間でした。皆さんのおかげで、また、新しいものが作れるんじゃないかと、そんな気持ちになってきました。この映画で野田さんに作っていただいた曲の中で“僕ではない僕ではないもので出来てる。君がこの僕を形作ってる”という歌詞がありますが、そういう映画だったように思います。ここにいる二人や、素晴らしいスタッフが、僕にないものを寄せ合って作り上げてくれました。その人たちの中には観客の皆様も含まれていると思っています。皆様の“こんな映画が見たい”という気持ちがこの作品を作ったようにも思いますので、気に入って頂けた方は、この作品の制作を手伝ったんだという気持ちでまた見ていただけると嬉しいです。」と観客に向けてメッセージを伝えた。
作品タイトル:『すずめの戸締まり』
声の出演:原菜乃華 松村北斗
深津絵里 染谷将太 伊藤沙莉 花瀬琴音 花澤香菜 神木隆之介
松本白鸚
原作・脚本・監督:新海誠
キャラクターデザイン:田中将賀
作画監督:土屋堅一
美術監督:丹治匠
音楽:RADWIMPS 陣内一真
主題歌:「すずめ feat.十明」 RADWIMPS
制作:コミックス・ウェーブ・フィルム
制作プロデュース:STORY inc.
日本の戸締まりプロジェクト:https://suzume-tojimari-movie.jp/nihon.html
公式サイト:https://suzume-tojimari-movie.jp/
公式Twitter:https://twitter.com/suzume_tojimari
公式Instagram:https://instagram.com/suzumenotojimari_official/
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コピーライト:(C)2022「すずめの戸締まり」製作委員会
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