映画を超えた史上空前のエンターテイメント「スター・ウォーズ」がついに完結──。1977年に『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』が全米で公開されてから今年で42年。永きに渡り紡がれてきた伝説と呼べる唯一の映画の完結編であり、スカイウォーカー家の物語を描く最後の「スター・ウォーズ」、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』が12月20日(金)に日米同時公開となる。
日本文化から多大な影響を受けてきたことでも知られる「スター・ウォーズ」シリーズは、新たなるシリーズ作品の公開ごとに日本を代表する世界遺産での企画を実施してきた。
2015年公開の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』では京都・清水寺、2017年公開の『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』では京都宇治・平等院でそれぞれの作品の成功祈願や、スター・ウォーズアート作品のお披露目、スター・ウォーズ狂言の実演などが行われてきた。エンターテイメント史に残る本シリーズだからこそ実現できたと言えるこの世界遺産企画も、スカイウォーカー家の物語が完結を迎える『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』公開を記念して、ついに完結。古都奈良の文化財のひとつとして世界遺産に登録されている、東大寺にて<スター・ウォーズ音楽奉納>が実施された。
創造主であるジョージ・ルーカスはもちろん、完結編を指揮するJ.J.エイブラムスもまた、数え切れないほど日本的要素を盛り込んでおり、日本との強い結びつきが強い「スター・ウォーズ」。“日本の世界遺産企画”最後の地となる東大寺は、大仏=毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)があまねく光で全てのものを照らしてより良い世界へ導く仏であり、光を象徴するジェダイの騎士が人々を平和へ導く「スター・ウォーズ」との親和性を感じられることから実施が検討された。さらに東大寺は、752年、新たに造立された大仏の完成を祝う「大仏開眼供養会」が盛大に営まれた際、シルクロードを渡って伝来した国際色豊かな様々な楽舞が奉納されたとも伝わる由縁から、近年も数々のアーティストによる音楽奉納が行われてきた音楽に縁の深い寺院ということもあり、ジョン・ウィリアムズが生み出した名曲がその大きな魅力の1つであるスター・ウォーズとの企画が決定。<スター・ウォーズ音楽奉納>が行われる運びとなった。
奉納イベントでは、映画音楽を中心に活動をする吹奏楽団「源-Minamoto-」が誰もが知る「スター・ウォーズ」の名曲メドレーを大仏が鎮座する大仏殿前で厳かに演奏、楽曲の奉納を行った。満月の夜に静かな境内に響き渡った演奏に、華厳宗管長・東大寺別当の狹川普文(さがわ ふもん)氏は「大仏様もとても喜んでいらっしゃいます。清水寺さん、平等院さんでの実施実績があったので、こちらでもやりましょうという事になりました。また、スター・ウォーズは光と闇がテーマになっていて、毘盧遮那仏は大いなる仏で、あまねく、光を宇宙の隅々まで届けます。皆で繋がっていなくちゃいけない、平和を築いていかなくちゃいけない、と。それがフォースであり、光であり、そこが繋がっているのではないかなと思いました。」と、スター・ウォーズと東大寺の親和性を感じたことを明かし、スター・ウォーズの楽曲を聴いて「音楽を聴いているだけでスター・ウォーズの世界が皆さんの中でそれぞれに湧いてくると思うんですね。1000年、2000年とスター・ウォーズの音楽は伝わっていくんじゃないかと思いました」と語った。
音楽奉納の指揮を担当した東郷源さんは今回の奉納演奏について、「(いつも演奏するのと)全く違いますね。スター・ウォーズはエピソード4から『スカイウォーカーの夜明け』までメインテーマが変わらない。スカイウォーカー家の物語は終わりだと言われていますが、狹川さんの言うように、1000年、2000年と語り継がれる始まりじゃないかと思う」と語り、これまで何度も「スター・ウォーズ」の楽曲を演奏してきたが、とくに特別な日になった事をコメント。
全シリーズに登場する人気ドロイドコンビR2-D2とC-3PO、そしてキュートな人気ドロイドBB-8も駆けつけ、大仏が見守る満月の夜の東大寺に、映画史に残る名曲たちが響き渡る幻想的なイベントが幕を閉じた。
銀河を巻き込み、壮大なスケールで描かれてきたスカイウォーカー家の、愛と喪失の物語──先日解禁された“最後の予告編”での、銀河系すべての悪の根源である暗黒卿パルパティーンによる「終わりが始まる」という意味深なセリフや、人気ドロイドC-3POの「最後にもう一度だけ 友人たちに」という、仲間たちへ別れを告げるかのようなセリフ、そして、光と闇を受け継いたレイとカイロ・レン、世代を超えた“光と闇の戦い”の行き着く先は?──随所に完結を感じさせ、長きに渡り語り継がれてきた伝説の<完結編>、終わりが始まる。スカイウォーカー家を中心とした壮大な<サーガ>の結末とは?
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は12月20日(金)全国公開。
登壇者プロフィール
狹川普文(さがわふもん)氏 (華厳宗管長・第223世東大寺別当)
昭和26年(1951)3月31日奈良市生れ(68歳)
昭和50年3月 龍谷大学大学院仏教学専攻 修士課程 修了
昭和52年2月 修二会<しゅにえ>(お水取り)に新入として初参籠以来、30回参籠
この頃より 書家・榊莫山<さかきばくざん>氏に師事
昭和60年 彫刻家・水島石根<みずしまいわね>師に師事
平成2年4月 東大寺塔頭 北林院<ほくりんいん>住職(現在まで)
平成22年5月 華厳宗宗務長・東大寺執事長、大仏殿院主<いんじゅ>
平成25年5月 東大寺上院<じょういん>院主、東大寺福祉事業団理事長
平成28年5月 華厳宗管長・第222世東大寺別当に就任
令和元年5月 再選され華厳宗管長・第223世東大寺別当に就任
※任期は3年間で令和4年4月末迄
東大寺福祉事業団総裁を兼務
【著書】 『東大寺~境内の四季と小さな命たち~』著・狹川普文、写真・木村昭彦
出版元・株式会社ネイチュアエンタープライズ 平成28年(2016) 5月刊
東郷源氏
東京都出身。13歳でトロンボーンを始める。15歳の時、リンカーンセンタージャズオーケストラウィズウィントンマルサリスとSHIBUYA-AXにて共演。洗足学園音楽大学3年時中退。桐朋学園大学音楽学部オープンカレッジ修了。源-Minamoto-代表。
源-Minamoto-
2013年に東郷源を中心に誕生した、映画音楽のための吹奏楽団。
スター・ウォーズやハリー・ポッターなどの映画音楽のほか、映画に関連するクラシックの演奏なども手がける。フルート、クラリネット、サックス、オーボエ、ファゴット、ホルン、トランペット、トロンボーン、チューバ、コントラバス、パーカッション、ピアノなどの楽器で構成。
5月4日の“スター・ウォーズの日”に毎年実施されるファンイベントではスター・ウォーズメドレーを披露するなど、スター・ウォーズ楽曲の演奏ではファンにも広く知られている。
★C-3PO
幼い頃のアナキンが、クズ鉄を集めて作ったプロトコル・ドロイド。600万語もの宇宙言語に精通し、相棒R2-D2の電子音の通訳もする。
シリーズではR2-D2とともにスカイウォーカー家の人々を見つめてきた承認的な役割も果たしている。お喋りな小心者で優しく慈悲深い。
★R2-D2
アミダラが所有していたナブーのロイヤル・スターシップのアストロメク・ドロイド。暗号解読や宇宙線の操縦もこなす。性格はガンコな頑張り屋で好奇心旺盛。
★BB-8
危険を顧みず突き進む、忠実なボール型ドロイド。移動するときは、ボール型のボディを回転させる。
高さはおよそ70センチと小さいものの、いざというときは危険もいとわず何かと頼りになる。
イントロダクション
数々の金字塔を打ちたて、エンターテイメント史において伝説と呼べる唯一の映画「スター・ウォーズ」。時代の寵児となったJ.J.エイブラムスが再び監督を務め、スカイウォーカー家の“家族の愛と喪失”の物語は、ついに42年に渡る歴史に幕を下ろす。祖父ダース・ベイダーの遺志を受け継ぎ、銀河の圧倒的支配者となったカイロ・レン。伝説のジェダイ、ルーク・スカイウォーカーの想いを引き継ぎ、わずかな同志たちと立ち上がるレイ。スカイウォーカー家を中心とした壮大な<サーガ>の結末は、“光と闇”のフォースをめぐる最終決戦に託された――。
作品タイトル:『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
監督・脚本:J・J・エイブラムス
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
コピーライト:(C)2019 ILM and Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
12月20日(金)日米同時公開
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