映画『大きな玉ねぎの下で』の公開直前イベントが1月29日、爆風スランプの名曲「大きな玉ねぎの下で」の舞台となった日本武道館の隣に位置する二松学舎大学附属高校にて行われ、神尾楓珠、中川大輔、伊藤あさひ、asmiが登壇した。
この日は、学年集会と称して集められた高校3年生の生徒たちが参加。イベントの内容は生徒たちに一切明かされておらず、完全サプライズでの実施。会場には多くのマスコミも詰めかけ、ただの学年集会ではない様子に生徒たちの間でも緊張感や高揚感が高まる中、イベントがスタート。
MCから映画のイベントであることが告げられ、本作の予告が流れた直後、神尾、中川、伊藤が立て続けに登場すると、会場からは瞬く間に大きな歓声と拍手が。まさかのサプライズに興奮する生徒たちも見受けられる中、神尾らキャスト陣は時折手を振り、笑顔で歓声に応えながら舞台に登壇した。
本作で描かれるのは、顔や素性を知らない相手に恋をする二つの時代の恋の物語。すぐに会いに行けないもどかしさや相手を少しずつ知りながら、ゆっくりと恋模様が進んでいくが、まずはMCからキャスト陣に向け、「劇中のような状況になったら、どのように相手にアプローチしますか?」という質問が。
神尾は「まずは共通の話題を探しますよね。本作で言うと、(丈流と美優は)好きなアーティストが一緒。そこからぎゅっと心の距離が縮まっているので、共通の趣味で盛り上がれたら距離が縮まるのかなという気はしますよね」と回答。
そんな神尾の言葉に頷く中川と伊藤も「僕は絵を描くのが好きなので、絵で自分の魅力をアプローチできたらいいのかなと。色々やり方はありますよね」(中川)、「顔が知らないからこそ、心の内側をさらけ出せたり本音を聞けたりすることもあるのかもしれないですよね。僕も(顔を見えない相手を好きになるような)経験はないんですが、面白そうだなと」(伊藤)とコメントした。
続いて、役だけではなくリアルでも親友同士という神尾と伊藤(小柴役)の話題に。プライベートでも親交が深い二人に向け、MCから年を重ねても友情を保つためのコツを問われると、神尾は「なんでしょうかね。会えない時期もあるんですよね、お互い仕事が忙しくなったりして…」と呟き、伊藤は「お互いに良い意味で気を遣いすぎないのが良いのかもしれないです。遊ぼうという話になったとしても、“今日は疲れてるからやっぱりやめよう”となっても全然OKな関係性。ただお互いがピンチや何かあった時には駆けつけるというのは、二人の中で続いていることかもしれないですね」と互いの関係性を交えつつ、友情が長続きする秘訣を明かしていた。
彼らと劇中で親友役を演じ、春から新生活を控える生徒たちに向けて“打ち解ける秘訣”を問われた中川は、「みんなは高校三年生だから、新しい環境に行くことに不安もあったりするのかな?」と投げかけると、生徒たちから「楽しみ!」という頼もしい声が。「じゃあ大丈夫ですね!無理しないことが大事だと思います。僕も大学生の時は仲良い友達を増やそうと思っていたこともありましたけど、卒業後に頻繁に会っているのは2~3人くらい。けれど無理せずに過ごしていたら、いつか気の合う仲間に出会えるはず」と笑顔で語った。
さらにイベントでは、集まった高校生からの悩みや質問にキャスト陣が答えるトークコーナーも実施。まず一人目の男子生徒から、「めっちゃモテるお三方だと思うので、”モテるでしょ“と言われた時のカッコいい返し方を教えてください!」という高校生らしい質問が投げかけられると、神尾は「僕が一個見つけたのは、“いやいや…まぁそうですね”って一度謙遜しつつ肯定する、というもの」と実演しながら説明。
そんな神尾の返しに「神尾楓珠がそれを言うのはもはや清々しいかもしれない」と反応する中川は、自身のターンでは「“いや~…まぁ、はい”かな」と同じような返しを実演。「同じだったわ!これが最適なのかもしれない」とこぼし、笑いを誘っていた。
一方、伊藤は「“いやぁ…まぁでも好きな人にモテないとしょうがないからね”…ですかね」と披露すると、まさかの真面目な返しに二人からツッコミが入る場面も。3名の実演に質問した高校生は「めっちゃかっこいいっす!」と興奮の様子だった。
続いて二人目の男子生徒からは、「めちゃくちゃモテるお三方かと思いますが、告白するときに“これを伝えれば絶対にイケる”という言葉があれば教えてください!」という質問が。これには3人も思わず頭を悩ませながらも、まずは伊藤が「僕のシチュエーションでは、ちゃんとあなたのどこが素敵かを伝えた上で、好きになりましたと自分の気持ちを伝えて、本気でよろしくお願いします!と言いますね。具体的に言われた方が嬉しいかなって」とプランを明かした。
次に神尾から飛び出したのは、「僕はひまわり畑で告白ですね」という意外なシチュエーション。「自分のこともひまわりだと思って…、他のひまわりはあっち(太陽)を見ていると思うけれど、僕は君というひまわりを見つめてますっていう…」と答えると、中川も「ひまわりの花言葉は“あなただけを見つめる”だもんね」とアシスト。ロマンチックな回答に、会場からは大きな拍手が沸き起こっていた。
最後に寄せられたのは、女子生徒からの「自分に自信が持てません。俳優として活躍されているお三方に、自分に自信を持つ方法を教えて欲しいです」という真面目な質問。
「意外と僕らもなかったりするよね」と本音を吐露する3人だったが、まず神尾は「僕も周りに素晴らしい方達が多すぎて(自信が)なくなるようなことはありますが…人にはそれぞれの良さがあること、自分には自分の良さがあるということを見失わないようにしていたら、自分のことを嫌いにならずにやっていけるのかなと思います」とアドバイス。
さらに中川と伊藤も「僕は自分に期待しすぎないようにすること。こういうところで“スベってもいいや”くらいの気持ちでいることを大切にしていますね」(中川)、「人生がいつ終わってしまうのかもわからないし、ずっといまが一番大事な時期だと思って過ごしているので、自信がなくても思い切りやってみると言うことが大切かな」(伊藤)と温かいエールを送っていた。
イベントの終盤には、本作の主題歌を担当し、劇中にも人気アーティストA-ri役としても出演をしているasmiがサプライズ登場。アコースティックで主題歌「大きな玉ねぎの下で」の生披露が行われた。
演奏後に感想を求められたasmiは「緊張しましたが、みなさん聞いてくれて嬉しかったです」とにっこり。その音色と歌声をそばで聴いたキャスト陣も思わず「弾き語りバーションは初めて聞かせていただいたんですが、今回もすごく素敵でした」(神尾)、「歌詞を聞いていて、武道館の曲でもあるけれど、この学校の曲でもあるなと。皆さんも残り少ない登校日に、この曲を聴きながら登校したらエモいですよね」(中川)、「心が洗われた気分。優しい気持ちになれる曲ですね」(伊藤)と手放しで称賛していた。
演奏終了後、MCから高校時代についての話題を投げかけられたasmiは、「私は軽音楽部で歌を歌っていて、高校三年生の時には部長を務めていました。100人くらい所属する部だったのですが、いい経験になっていたと思います」と当時の懐かしい記憶を振り返り、笑顔を見せた。
そしてイベントの最後にはキャスト陣からそれぞれメッセージが。「この映画は九段下に縁のある物語なので、きっとみんなにとっての物語にもなると思います。一生心に残る映画に仕上がっているので、ぜひ劇場でご覧ください」(asmi)、「この映画の武道館の前にあるこの学校で、みなさんとasmiさんの歌と温かい時間を過ごすことができました。映画館でまた同じような気持ちを受け取ってもらえたら嬉しいです」(伊藤)、「この映画は恋愛映画でもありますが、僕らが演じる3人のように進路に悩むような姿も描かれます。きっと皆さんにも刺さるような作品になっていると思うので、ぜひ見てください」(中川)、「この映画は二つの時代を交錯する作品ですが、どちらのストーリーを見ても面白くて飽きない作品になっていると思います。この作品に込められたぜひメッセージを受け取ってもらえたら嬉しいです」(神尾)と、生徒たちに熱い言葉が贈られると再び大きな拍手が沸き起こり、イベントは締めくくられた。
ストーリー
丈流と美優は、夜はバー、昼はカフェになる「Double」でそれぞれ働いている。2人を繋ぐのは、連絡用のバイトノートだけ。最初は業務連絡だけだったが、次第に趣味や悩みも綴るようになった。お互い素性を知らないまま、2人は大きな玉ねぎの下で(武道館)初めて会う約束をするがー。一方、あるラジオ番組では30年前の文通相手(ペンフレンド)との恋が語られていた。顔は知らないけど好きな人と武道館で初めて会う約束をして…2組は大きな玉ねぎの下で出会うことができるのか?令和と平成2つの恋が交錯し、やがて1つの奇跡が待ち受けるー。
映画『大きな玉ねぎの下で』
出演:神尾楓珠 桜田ひより 山本美月 中川大輔 伊東蒼 藤原大祐 窪塚愛流 瀧七海 伊藤あさひ 休日課長 和田正人 asmi 飯島直子 西田尚美 原田泰造 江口洋介
監督:草野翔吾
脚本:高橋泉
音楽:大友良英
ストーリー原案:中村航
主題歌:asmi「大きな玉ねぎの下で」(Sony Music Labels Inc.)
製作プロダクション:ダブ
製作委員会:東映 U-NEXT ダブ ニッポン放送
配給:東映
(C)2024 映画「大きな玉ねぎの下で」製作委員会
公式サイト:tamanegi-movie.jp
公式X:@tamanegi_movie
公式Instagram:tamanegi_movie
2025年2月7日(金)Roadshow
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