【レポート】アンセル・エルゴートが「TOKYO VICE」で来日!伊藤英明とは裸の付き合い、お正月も一緒に過ごす仲良し!

TOKYO VICE

「TOKYO VICE」(4月7日(木)よりWOWOWオンデマンドにて世界最速・日米同時配信スタート、4月24日(木)よりWOWOWで独占放送)の完成披露試写会イベントが実施され、待望の来日となった主演のアンセル・エルゴートと、ハリウッド最高峰のプロデューサー陣ジョン・レッシャー、J.T.ロジャース、アラン・プール、そして本作に出演する伊藤英明がサプライズ登壇した。

本作は、エンターテインメント・シーンの最前線で活躍するハリウッド最高のスタッフと日米のスター・キャスト陣によって、“世界で最も撮影が難しい都市”といわれる東京とその近郊ですべてが撮影され、HBO MaxとWOWOWの日米共同制作で贈る史上初の超大作ドラマ・シリーズ。

舞台は1990年代の東京アンダーグラウンド。世界で最もきらびやかな大都会として憧れられた東京のリアルで凶暴な裏の姿を、ハリウッドが誇る本気の“映像魂”がこの上ないクオリティーでよみがえらせる。

「TOKYO VICE」完成披露試写会イベントレポート

【日時】4月5日(火)
【登壇者】アンセル・エルゴート
サプライズゲスト:伊藤英明
ジョン・レッシャー(『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(14) アカデミー賞(R)作品賞受賞)
J.T.ロジャース(舞台「オスロ」 トニー賞受賞)
アラン・プール(ドラマ・シリーズ「シックス・フィート・アンダー」(01~05) エミー賞、ゴールデン・グローブ賞受賞)(敬称略)

イベントには本作の主人公ジェイクの役柄にちなみ、この4月から東京で働き始める社会人や、東京で学び始める学生“東京フレッシャーズ”を100名限定で招待。

13年前に始まったこの企画を「長い旅」と語るジョン・レッシャーは「私たちが狙っていたのは“リアルさ、本物っぽさ”です。非常に忍耐がいる仕事ではあるのですが、このコロナ禍、パンデミックの中でも私たちは止まりませんでした。そして皆様のおかげで、そしてマイケル・マン監督のおかげで、非常に素晴らしい作品が出来ました」と万感の思いを語った。そして渡辺謙ら日本人キャストとの出会いや尽力した日本のスタッフに感謝の気持ちを述べた後「一番感謝を捧げたいのは東京に住んでいる皆さん。この素晴らしい街を私たちと一緒に共有していただいてありがとうございます。まさに東京が主人公になっている物語です」とメッセージを送った。

そしてジョン・レッシャーによるとこの企画が進行している長い年月の中でトニー賞を受賞するまでにキャリアを積んだJ.Tロジャースは本作でも脚本とエグゼクティブ・プロデューサーを務めたが「この長くかかったプロジェクトを信じてくれた皆さんに感謝したい。素晴らしいキャストの皆さん・クルー、そして東京という街にも感謝したい。心を開いて私たちを受け入れてもらえたこと、光栄に思っています」と言葉を重ねた。

また、8話の監督とエグゼクティブ・プロデューサーを務めるアラン・プールは流暢な日本語で挨拶を始めると「撮影準備から仕上げまで2年半かかってしまいました。パンデミックの最中の撮影は難しくて混乱の毎日だったが、今日やっと全キャスト・全スタッフの努力の結果を皆さんにご覧になっていただけるのは最高の楽しみです。よろしくお願いします」と語ったのち、自ら英語でも通訳してみせ会場を沸かせた。

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主演を務めたアンセル・エルゴートも「こんばんは。『TOKYO VICE』は90年代の闇の世界を描いた作品です。私はヤクザを調べている新聞記者を演じています。日本の俳優がたくさん出演しています。渡辺謙さんは刑事を演じています。伊藤英明さんも刑事です」と見事な日本語での挨拶を披露。その先は英語で「日本に住んで、こういう時間を過ごせたこと、自分の人生の中で非常に貴重な経験でした」と挨拶し、会場は大きな拍手に包まれた。

また、今回欧州での撮影準備のために来日が叶わなかったマイケル・マン監督からはビデオメッセージが届いた。「日本で才能ある俳優たちに出会えたことは大きな発見で、実は日本語で演出するなど想像できませんでした。俳優との関係性はすぐにでき、とてもやりがいのある体験で芸術的なつながりを築くのは実りあるものでした」と巨匠マイケル・マンの中でも特別な体験だったと語る。

主演のアンセルについては「彼はアウトサイダーの青年の魂の原点を私に見せてくれた。日本語や文化の習得にも謙虚に取り組んでくれました」と賛辞を送っていたが、マイケル・マン監督の演出についてアンセルは「彼と仕事ができてとても良かった。考えを明確にする監督で、ちょっとクルーには厳しいが尊敬している。一緒に仕事ができてとても光栄です」と語っていた。

しかし演出はとても厳しかったようで「彼は私のことを追い込むんですね。1日9時間日本語の勉強をしろと言われました。日本に来る前にLAでジャーナリストの経験をしなさいということで記者の方について一緒に回ったんですけども警察からのレポートをもらって、それを記事にするためにストリートの人にインタビューするという経験をしました。でもなかなか喋ってくれないんですね。そうすると「戻れ、絶対にコメントをもらえ、これがもらえないとクビになるとでも言って、絶対にコメントをもらって記事を書け」と。そうやって私をギリギリまで追い詰めてくれるのが楽しかった。今までの人生で最高の経験でした」と明かしていた。

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また、本日は重要な役どころを演じ、撮影中にアンセル・エルゴートと親交を深めた伊藤英明がサプライズ登場し、壇上で久々の再会を喜んだ。伊藤は「もうかれこれ3年弱この作品に関わっているんですけれども、このコロナ禍で来日して、環境も食事も時差もある。しかも東京というのは世界で一番ロケ撮影が大変な場所。コロナで撮影制限がかかる中、素晴らしい作品を作っていただき、ありがとうございます」と来日したメンバーに感謝の言葉を送った。「アンセルも毎日何時間も日本語の勉強をして、コロナで撮影がストップするなか日本にとどまって、ジェイクになりきって日本で生活して東京での生活を大事にして。それが役に反映されている姿を見て僕も本当に感動しました」とアンセルの姿勢には刺激を受けたようだ。

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撮影後も彼らの友情は続いており、お互いの印象を聞かれアンセルは「とっても優しくて素晴らしい方です。英明さんとは本当にウマが合いました。文字通り“ハダカのつきあい”をしました!毎日温泉に入ってサウナに入って」とエピソードを語ると伊藤は「新年にはうちに来てくれました。お正月一緒に過ごして、うちの父親にお酌をしてくれました」とまさに家族ぐるみのお付き合いとなっていたそう。お父様はアンセルの出演映画を朝一番に観にいき、泣きながら伊藤に電話をしてきたという微笑ましいエピソードも紹介してくれた。

最後にアンセルは「日本に住んで撮影できたこと、人生で最も貴重な経験になりました。今日日本にきて皆さんに会えて幸せです。ありがとうございます」と挨拶すると、会場は大きな拍手に包まれた。

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