『MOTHER マザー』『新聞記者』など話題作を世に送り出すスターサンズと、日本アカデミー賞主要3冠に輝いた『新聞記者』のスタッフが再集結して新たに描く映画『ヤクザと家族 The Family』が2021年1月29日(金)より全国公開となる。
この度、初共演の綾野剛と舘ひろしの他、尾野真千子、北村有起哉、市原隼人、磯村勇斗ら豪華キャストが、撮影以来勢ぞろいし、完成報告を兼ねたトークイベントを行った。
『ヤクザと家族 The Family』完成報告生配信トークイベント
日程:1月11日(月・祝)16:30~
場所:神楽座
登壇者:綾野剛、舘ひろし、尾野真千子、北村有起哉、市原隼人、磯村勇斗、藤井道人監督(敬称略)
緊急事態宣下、無観客で行われた完成報告トークイベント。劇中で演じた役柄を彷彿とさせるクールでスタイリッシュな衣装に身を包んだ綾野、舘らが姿を現すと、マスコミから一斉にフラッシュが焚かれた。
共演者たちは挨拶と共に、“『ヤクザと家族 The Family』を一言で表すとしたら”というお題に回答。
そこで舘はヤクザと言う難しい問題を抱えているが、ここには「愛」があると表現した。
続いて、ヒロインを務めた尾野は「今」と一文字。今現在に通ずる問題が描かれている、という意味でその言葉を選んだという。
北村は「決意」。自身の経験を語りつつ、家族というつながりは責任や決意が表現だと語った。
市原は「時代」と表現。映画を観れば、そこで描かれる時代、そして今の時代でのつながり意識させられる作品だと市原らしい熱い言葉で表現した。
磯村は「紡ぐ」。3つの時代で世代に受け継がれていく、紡がれていく、というテーマを本作から意識したという。
そして藤井監督は「証」と表現。スタッフたちと長い時間をかけ、家族になってつくった、かけがえのない作品だという意味を込めてその言葉を選んだ。
主演を務めた綾野は、なんと舘と同じく「愛」と回答。全く打ち合わせなく同じ答えを書いてしまった二人、舘はこれに対して「愛し合ってますから」と一言。共演者の笑いを誘いながら、和やかなムードでイベントがスタートした。
続いて共演エピソードへ。劇中で綾野とは親分・子分の関係で初共演を果たした舘が「大変勉強させて頂きました。この作品は綾野君が引っ張っていたと思うんです。綾野君が山本という役を生きた、というような印象を受けました。初めて柴咲組に来たシーンでは子犬のような眼で僕を見るんですね。それが素晴らしかった。」と綾野への共演エピソードを語った。
そして、綾野との共演経験が多い尾野は、撮影時の綾野について「共演はとても久しぶりなんですけど。以前は、まぁ…天然で。宇宙人みたいな人なんです。それが現場入るとみんなのケアをちゃんとしていて、コミュニケーションをして、愛情深くて。…ちょっと偉そうに言ってもいいですか?こいつ、でかくなったなって!(笑)久しぶりに会ってただ笑わせるだけの剛じゃないって思いました!」と語り、共演者の笑いを誘った。
疑似家族が描かれる本作に準えて、“撮影の中で【家族】を感じたことがあるか”という質問に、監督は舘を父のようだと表現し、コーヒーを振舞ってくれたエピソードを披露。そして綾野はこの思い入れのある現場に対し「毎日の『おはようございます』と『お疲れ様』。自分とって帰る場所という思いがあった。そういうのが強い現場でしたね。」と感慨深そうに語る。
さらに、イベント当日(1/11)が成人の日ということで、綾野から新成人たちに向けて「何よりおめでとうございます。(今のこの状況に)新成人の皆さんが今どんな思いを抱いてるのか、想像することもどこまで許されるだろうなと思うんですけど。そんな中でみなさんはどんな夢を持っているのかなって。どんな景色が見えてるのかなって。その景色ってちゃんと輝いてるのかな、楽しいのかなって、老婆心のように気になっています。家の中で夢を膨らませること、自分の可能性を時間をかけて育んで欲しい。」、熱く祝福しつつ、「ここに立つ自分たちの姿をみて、今日の話を聞いて、もし映画に関わる仕事をしたいと思って(いつかそれを叶えられたなら、その時には)この話を聞いていたと是非声をかけて欲しいです。ぜひ一緒に仕事をしたいです。」とエールを贈った。
最後に、綾野から作品を楽しみに待っているファン、そして配信を見ている視聴者に向けて「改めて本当にありがとうございます。こうして光を当てて頂いて有難うございます。1月29日から公開します。愛を育んで作ったとても大切な作品になりました。愛を育んで作ってきました。私にとっての集大成となった映画で、そしてこれからの僕にとってのいちばんのライバルになるのだろうと予感がしています。そんな作品をみていただけたら、映画を観終わった後家族の一員になれたらなとおもうので、是非宜しくお願いします。」と本作に掛ける熱い想いを明かし、多くの視聴者に見守れる中、トークイベントは大盛況で幕を閉じた。
イントロダクション
本作は、1999年、2005年、2019年と変わりゆく時代に、ヤクザという生き方を選んだ男と、彼を取り巻く人々を、抗争ではなく、家族の視点で描いた壮大なクロニクル(年代記)である。
「組織=ファミリー」と「自らの家族」の間で揺れ動き、時代の波に流されながら激動の20年を生きた男が抱える家族への愛は、観る者の心を大きく揺さぶることになるだろう。
様々な問題をはらみ、反社会勢力として徹底的な排除に追い込まれた「ヤクザ」を描くことは、現代社会の矛盾と不条理さを浮き彫りにし、今の世に何かを突きつけるテーマとして、日本社会と日本映画界に一石を投じることとなる。
少年期に柴咲組組長の危機を救ったことからヤクザの世界へ足を踏み入れた男・山本賢治役に今回初のヤクザ役となる綾野剛。綾野演じる身寄りのない孤独な少年・山本に手を差し伸べ、“家族”という居場所を与えた柴咲組組長・柴咲博を、ヤクザ役は43年ぶりとなる舘ひろしが演じる。
ストーリー
ただ、愛した。矛盾と不条理のこの世界で、全てを懸けて――。
1999年、父親を覚せい剤で失い、その日暮しの生活を送っている時に、柴咲組組長の危機を救った男・山本賢治(綾野剛)。自暴自棄になっていた自分に手を差し伸べてくれた柴崎博(舘ひろし)に心の救いを得て、二人は父子の契りを結ぶ。2005年、短気な面もあるが一本気さのある山本は、ヤクザの世界で男をあげていく。激化する因縁の相手・侠葉会との争い、自分と同じような境遇で育った女性との出会い、大切な家族である仲間を失ってしまうなど、人生を大きく揺り動かす激動の瞬間に愚直なまでに向き合って生きる山本、そして彼は自分の【家族・ファミリー】を守るために、ある決断をするー。
2019年、14年もの年月を犠牲にした山本が出所後目の当たりにしたのは、暴対法の影響でかつての隆盛の影もなく、存続していくのもギリギリな状態に一変していた柴咲組の姿。時代の流れによる大きな変化に戸惑いながらも、愛する家族との生活を望み、新たな人生を歩もうとする山本に、状況を根底から揺るがす事件がー。
作品タイトル:『ヤクザと家族 The Family』
出演:綾野剛
尾野真千子 北村有起哉 市原隼人 磯村勇斗
菅田俊 康すおん 二ノ宮龍太郎 駿河太郎
岩松了 豊原功補 / 寺島しのぶ
舘ひろし
監督・脚本:藤井道人
音楽:岩代太郎
主題歌:「FAMILIA」millennium parade(ソニー・ミュージックレーベルズ)
企画・製作・エグゼクティブプロデューサー:河村光庸
プロデューサー:佐藤順子 角田道明 岡本圭三
撮影:今村圭佑
照明:平山達弥
録音:根本飛鳥
キャスティング:おおずさわこ
美術:部谷京子
衣装:宮本まさ江
ヘアメイク:橋本申二
助監督:逢坂元
制作担当:大川哲史
題字:赤松陽構造
スチール:八木咲
編集:古川達馬
2020年/日本/136分/アメリカンビスタ/カラー/デジタル
製作:『ヤクザと家族 The Family』製作委員会
配給:スターサンズ/KADOKAWA
公式サイト:yakuzatokazoku.com
コピーライト:(c) 2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会
2021年1月29日(金)全国公開
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