『MOTHER マザー』『新聞記者』など話題作を世に送り出すスターサンズと、日本アカデミー賞主要3冠に輝いた『新聞記者』のスタッフが再集結して新たに描く映画『ヤクザと家族 The Family』が全国公開中だ。
本作は、1999年、2005年、2019年と変わりゆく時代に、ヤクザという生き方を選んだ男と、彼を取り巻く人々を、抗争ではなく、家族の視点で描いた壮大なクロニクル(年代記)。主人公・山本賢治を、今回初のヤクザ役となる綾野剛。綾野演じる山本に“家族”という居場所を与えた柴咲組組長・柴咲博を、ヤクザ役は43年ぶりとなる舘ひろし。その他、豪華キャストが共演し、主題歌を、綾野自らオファーした常田大希率いる音楽集団 millennium paradeが書き下ろすなど、新旧の才能が結集。現代ヤクザの実像を描き、今の世に問題を突きつける、全く新しいスタイリッシュ・エンタテインメントが誕生した。
『ヤクザと家族 The Family』初日舞台挨拶 概要
日程:1月29日(金) 15:40~16:10
登壇者(敬称略):綾野剛、舘ひろし、磯村勇斗、小宮山莉渚、藤井道人監督
場所:TOHO シネマズ 六本木 スクリーン9(全国272劇場へ生中継)
まず、主演の綾野から、初日を迎えられたことに感無量の様子で喜びと感謝が述べられると、舘、磯村、小宮山、藤井監督もこれに続いた。中でも、綾野の娘役を演じた小宮山が、これが映画初出演、初舞台挨拶という初々しさを見せると、綾野はその様子にもぐっときたと語り、感謝あふれる雰囲気で舞台挨拶が始まった。
既に映画批評サイトFilmarksで4.1という、昨年アカデミー賞受賞で話題となったパラサイトと同点の評価や、SNS上で「本当に素晴らしい映画だ…もうストーリー分かってるのに役者さんたちの迫真の演技に涙が止まらなくなってしまう」、「ボロボロ泣きました。「愛」がありました。胸がいっぱいで気持ちの整理も追いつかないけど世界中の家族に観て欲しい映画です。」など、高く評価されている本作。
そのことについて、綾野は「(確かに)大傑作だと言われるし、集大成なのは間違いない。最愛の作品です。」と語りはじめ、さらに「客観的な言葉を聞いて(自分が映画に込めた)愛を受け取ってもらえたという感覚になった。受け取ってもらえることが全てだし、渡しに行かなくても出会いにきてくれた、今の時代にただフィットしただけじゃないものがあると思うと、映画という家族に愛されて気がしている」と真摯な言葉で喜びを表現した。
舞台挨拶に登壇したキャストは、みな“意思を継ぎ、つなぐ”役どころ。「継承」をテーマにトークが繰り広げられると、綾野は舘に対し、佇まいだけで物語を語れるその偉大さに羨望の目を向け、この日は舘からもらったスーツを着ていることを明かした。さらに、舘から受け継いだ思いは、弟分を演じた磯村や小宮山にも継承されている気がすると続けた。
磯村も、綾野のことを「チャーミングで愛おしい兄貴」と語り、ラストの重要なシーンを演じられたのは、綾野演じる“ケン兄”との関係がそこまでにちゃんと出来上がっていたからだと思う、と綾野とのシーンがあったからこそ成立したと感謝を述べた。
最後に、この映画を誰に観て欲しいか?という問いかけに対し、綾野は「今やっている作品の仲間。」、磯村は「一人でも多くの人に見てもらいたいからみなさん」、小宮山は「家族」、藤井監督は「会社の仲間」と答える中、舘は一瞬目頭を押さえ、「やっぱり天国にいる渡哲也さん」と即答。「いつも褒めて、自信をつけてくれたから、今回も褒めてくれた気がする」と語り、舘にとっても渡哲也のかけがえのなさを改めて伺わせた。
そして、1月26日に39歳の誕生日を迎えた綾野剛をサプライズで映画のキャスト・スタッフ一同で祝福。39GO(Thank you GO)と書かれた花束を進呈され、舘から「おめでとうございます。39歳なんてまだやりたい放題できる年だよね。いいな。今回はありがとうございました。綾野くんに引っ張られてできた映画ができました。」とメッセージが送られた。
思いがけないことに驚きながらも、綾野は「めちゃくちゃ嬉しいです」と喜びを語り、最後に「今週『花束みたいな恋をした』、『名も無き世界のエンドロール』も公開となりますが、いろんな作品と手と手を合わせて、皆さんの心を華やかにできるようなエンタテインメントを、映画を届けたいと思っています。その思いをくんで劇場に来てくださり、本当に心から感謝申し上げます。いつか、皆さんに自分から会いに行きます。またお目にかかれる日を楽しみにしています」と全国で中継を見ているファンに呼びかけ、改めて、今日の日を迎えられた感謝の言葉で舞台挨拶の幕を閉じた。
ストーリー
ただ、愛した。矛盾と不条理のこの世界で、全てを懸けて――。
1999年、父親を覚せい剤で失い、その日暮しの生活を送っている時に、柴咲組組長の危機を救った男・山本賢治(綾野剛)。自暴自棄になっていた自分に手を差し伸べてくれた柴崎博(舘ひろし)に心の救いを得て、二人は父子の契りを結ぶ。2005年、短気な面もあるが一本気さのある山本は、ヤクザの世界で男をあげていく。激化する因縁の相手・侠葉会との争い、自分と同じような境遇で育った女性との出会い、大切な家族である仲間を失ってしまうなど、人生を大きく揺り動かす激動の瞬間に愚直なまでに向き合って生きる山本、そして彼は自分の【家族・ファミリー】を守るために、ある決断をするー。
2019年、14年もの年月を犠牲にした山本が出所後目の当たりにしたのは、暴対法の影響でかつての隆盛の影もなく、存続していくのもギリギリな状態に一変していた柴咲組の姿。時代の流れによる大きな変化に戸惑いながらも、愛する家族との生活を望み、新たな人生を歩もうとする山本に、状況を根底から揺るがす事件がー。
作品タイトル:『ヤクザと家族 The Family』
出演:綾野剛
尾野真千子 北村有起哉 市原隼人 磯村勇斗
菅田俊 康すおん 二ノ宮龍太郎 駿河太郎
岩松了 豊原功補 / 寺島しのぶ
舘ひろし
監督・脚本:藤井道人
音楽:岩代太郎
主題歌:「FAMILIA」millennium parade(ソニー・ミュージックレーベルズ)
企画・製作・エグゼクティブプロデューサー:河村光庸
プロデューサー:佐藤順子 角田道明 岡本圭三
撮影:今村圭佑 照明:平山達弥 録音:根本飛鳥 キャスティング:おおずさわこ 美術:部谷京子 衣装:宮本まさ江
ヘアメイク:橋本申二 助監督:逢坂元 制作担当:大川哲史 題字:赤松陽構造 スチール:八木咲 編集:古川達馬
2020年/日本/136分/アメリカンビスタ/カラー/デジタル
製作:『ヤクザと家族 The Family』製作委員会
配給:スターサンズ/KADOKAWA
公式サイト:yakuzatokazoku.com
コピーライト:(c) 2021『ヤクザと家族 The Family』製作委員会
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