映画『矢野くんの普通の日々』の公開を記念して12月17日、東京・丸の内ピカデリーをはじめ全国10劇場にて“みんな集まれ!ワイワイ放課後パーティー”が開催され、八木勇征(FANTASTICS)と池端杏慈、さらにお笑いコンビ・なすなかにしの那須晃行と中西茂樹が登壇した。
超不運体質な男子高生・矢野くんと心配性な女子高生・吉田さんをはじめとするクラスメイトたちの日常を描く田村結衣の人気ラブコメ漫画を実写映画化した本作。イベントは「矢野くんが憧れるような、放課後パーティー」というコンセプトで開催され、「服装自由」「歓声、ツッコミ、応援なんでもOKの応援上映スタイル」で行われ、本編エンドロール後には主題歌ミュージックビデオ(矢野くんver)が上映された。
そんな本イベントは第一部(上映後トーク付き)、第二部(上映前トーク付き)という二部制で行われたが、いずれの回にも八木と池端は劇中で着用していた制服姿で登場。2人が姿を見せると、劇場は割れんばかりの拍手と歓声に包まれた。
八木は制服で来場してくれた観客を見て嬉しそうに笑みを浮かべ、「今日は一日、みんなで楽しんでいきましょう!」と挨拶。さらに「いままでの舞台挨拶と違って、カジュアルにみんな一緒にワイワイと楽しんでいけたらと思っているので、声を出してやんややんやと言ってくれたら嬉しいです」とコメント。一方、池端も「“放課後ワイワイパーティー”なので、みなさんと全力で楽しめたらいいなと思います。劇中の衣装で登壇したので、みなさんとクラスメイトみたいな雰囲気で楽しめたら」と語った。
続いて、“特別講師”として、なすなかにしの2人が登場。これまでに100以上ものオリジナルゲームを創作してきたという中西が考案した「ザ・ギオーン」というゲームを4人でプレイすることに。このゲームは、一人が親を務め、お題(例:「雨の音と言えば?」)に合わせて、各人がイメージした音(例:「ポツポツ」「ザーザー」など)を発表し、親のイメージと同じであれば正解というものだ。
第一部ではまず、八木が親となり「人間が宇宙人にUFOで吊り上げられた時の音」というお題に挑戦。池端はこのお題に「ちょっと難しくない(苦笑)?」と思案顔だったが、八木は「(音のイメージが)すぐに浮かびました」と自信満々。池端は「ふわ」(池端曰く「結構、勢いよく行く感じ」)、那須は「ファーン」、中西は「パワワワ」と三者三様に回答したが、親である八木の答えは「ヒュイン ヒュイン ヒュイ~ン」という想像の斜め上を行くもの。八木は3人を見やり「こんな簡単なものもわかんないんですか?」とダメ出しし、会場は笑いに包まれた。
2問目は池端が親を務め、「サンタクロースの袋からおもちゃがこぼれちゃった時の音」という難問を出題することに。中西は「びちゃ」とこぼれたおもちゃがなぜか液体であると想定して回答し、那須はシンプルに「コロンコロン」と回答。そして、八木はここでも「ポルンッッ」という謎過ぎる擬音を披露。八木によると「(池端さんが)高校生の女の子なので、お菓子が好きなのかなと。『矢野くん』を撮ってる時も“わたがし”って言葉を何回も言ってました」と袋からこぼれたのがわたがしであると予想してこの擬音を選んだと説明した。
ちなみに池端の示した正解は「コロン」というごくシンプルなもの。芸人の「なすなかしに」の2人よりも、八木の回答のほうが芸人っぽいという不思議な展開を見せた。
第二部でも、八木のシュール過ぎる答えは止まらない。「メチャメチャ打つ4番バッターのスイングの音」というお題に対し、那須が「パッ」、中西が「ブワーン」と回答したのに対し「野球はあんまり見ない」という池端は「ザン」という擬音をフリップに書きこみ「刀で何か斬ってません(笑)?」と八木からツッコミを受けていたが、その八木は、池端を超える「ブゥゥゥゥゥオオオン!」という擬音を披露し、観客や共演陣を驚かせた。
最終問題では池端が再び親を務め、「メチャクチャ強いプロレスラーの力こぶが出る音」というお題に一同が挑戦。中西が「モリモリモリ」、那須が「ボコッ」という回答だったのに対し、八木は「ンンモリィィ」と擬音を開発し、周囲から「いいかげんにしろよ(笑)!」と集中砲火を受けていた。ちなみに、池端の答えは「ムキィ」というもので、八木は「いや杏慈、違うよ…」と不満そうに首をかしげた。これにはMCのカナイも「(八木さんの)世界観が独特過ぎる…。この2人(八木さん&池端さん)がムズいんだよなぁ…(苦笑)」とあきらめたようにつぶやき、笑いを誘った。
各回20分ほどの短いトークセッションだったが、八木も池端も、まさに“ワイワイ”とした雰囲気の放課後を楽しんだ様子。終わりの挨拶では、池端が「いま、(外に出たら)すごく寒いと思うので、しっかりマフラー巻いて、手袋して、気をつけて帰ってください!」と優しく観客を気遣い、八木も「本日は足を運んでいただきありがとうございました。寒いですからね。みなさん、温かい飲み物を飲んで、お腹を温めてゆっくり寝てください!」と呼びかけ、会場にはこの日一番の大きな拍手がわき起こった。
ストーリー
心配性なクラス委員長・吉田さんは、毎日、なぜかケガまみれで登校してくる矢野くんのことが気になって仕方がない。
実はその原因は――超がつく不運体質だった!しかも、そのせいで“普通の高校生活”が送れずにいた。そのことを知った吉田さんは矢野くんの全力サポートを決意!一緒に過ごす中で、ピュアでまっすぐな言葉に惹かれていく吉田さんだったが、一方、矢野くんにも生まれてはじめて<恋>の感情が芽生える――。