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ロイヤル・オペラ・ハウスで繰り広げられる、世界最高峰の英国ロイヤル・バレエの舞台が映画館で現地さながらに楽しめる「英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ」。
ロイヤル・バレエ『くるみ割り人形』試写会11組22名様ご招待!
プレゼントは終了しました
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金平糖の精役を演じるのは、2019年のシネマで上映された『くるみ割り人形』でクララを演じ、2021年にはプリンシパルに昇進した若手ダンサーのアナ・ローズ・オサリヴァン。彼女はクララ役で見せた愛らしさをそのままに、エレガントでクリアな踊り、豊かな音楽性、磨き抜かれたテクニックで観客を魅了する。王子役には、『赤い薔薇ソースの伝説』での情熱的な演技が印象的だったマルセリーノ・サンベ。彼は2019年の『くるみ割り人形』でオサリヴァンを相手にハンス・ピーター/くるみ割り人形を演じている。二人はロイヤル・バレエ・スクールの同級生であり、今までも多くの共演を重ねてきた仲でもある。流麗なリフトや息の合ったパ・ド・ドゥなど、盤石なパートナーシップを感じさせる。また、サンベのしなやかで弾むような跳躍は「ゴム毬のよう」だと評されるほど魅力的だ。
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日本人ダンサーのロイヤル・バレエでの活躍も観られるのが、このシネマシーズンの楽しみの一つ。2022年に続き金平糖の精役を別公演で演じ、2024年春には『白鳥の湖』のオデット/オディール役のデビューも果たした佐々木万璃子は1幕でヴィヴァンデール役、そして2幕では花のワルツのリードを優雅に踊っている。中尾太亮はロシアの踊りでダイナミックな跳躍を披露し、五十嵐大地は魔術師ドロッセルマイヤーのアシスタント役を演じている。この二人は別公演でハンス・ピーター役にも抜擢されており、いずれも注目の存在。3人とも今後のさらなる躍進が期待されている。
(2023年12月12日上演作品)
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ロイヤル・バレエ『くるみ割り人形』作品情報
【ストーリー】
手品師で発明家のドロッセルマイヤーは、王室でねずみをやっつける罠を発明したが、ねずみの女王は復讐のために彼の甥ハンス・ピーターに呪いをかけ、くるみ割り人形の姿に変えてしまった。呪いを解くためには、くるみ割り人形がねずみの王様を倒し、そして外見に関わらず彼を愛してくれる娘が現れなければならない。
シュタルバウム家のクリスマス・パーティに招かれたドロッセルマイヤーは、この家の娘クララにくるみ割り人形を贈る。夜中に目覚めたクララは、ドロッセルマイヤーによって魔法の世界に招かれ、ねずみの王様とおもちゃの兵隊たちの戦いを目撃する。クララの助けによりねずみの王様が倒され、くるみ割り人形の魔法が解かれてハンス・ピーターの姿に戻る。クララとハンス・ピーターは雪の王国へと旅し、さらにドロッセルマイヤーに導かれてお菓子の国へ行き、金平糖の精や王子に出会う。クララの勇敢さによって救われたとハンス・ピーターは金平糖の精に伝え、ドロッセルマイヤーはお礼として美しく賑やかな祝宴を二人に贈る。夢から醒めたクララは外に出ると、通りがかった見覚えのある若者と一瞬視線を交わす。そしてドロッセルマイヤーの部屋に、ハンス・ピーターが元の姿で帰ってきて二人は喜びに包まれる。
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《くるみ割り人形》
振付:レフ・イワーノフに基づき ピーター・ライト
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
台本:E.T.Aホフマンに基づき マリウス・プティパ
プロダクションと台本:ピーター・ライト
美術:ジュリア・トレヴェリアン・オーマン
照明デザイン:マーク・ヘンダーソン
ステージング:クリストファー・カー、ギャリー・エイヴィス、サマンサ・レイン
アラビアの踊り:ギャリー・エイヴィスが再振付
指揮:アンドリュー・リットン
コンサート・マスター マグナス・ジョンストン
ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団
【キャスト】
金平糖の精:アナ・ローズ・オサリヴァン
王子:マルセリーノ・サンベ
ドロッセルマイヤー:トーマス・ホワイトヘッド
クララ:ソフィー・アルナット
ハンス・ピーター/くるみ割り人形:レオ・ディクソン
Act I
ドロッセルマイヤーの助手:五十嵐大地
キャプテン:ケヴィン・エマートン
アルルカン:テオ・デュブレイユ
コロンビーヌ:シャーロット・トンキンソン
兵士:中尾太亮
ヴィヴァンデール:佐々木万璃子
ねずみの王様:デヴィッド・ドネリー