
激動の2010年代ブラジル社会を、学生たちの視点から描いたドキュメンタリー映画『これは君の闘争だ』が11月6日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開となる。
本作は学生運動を通じて、ブラジルの歴史における近年の熱烈な事象を理解しようとする試みである。メガホンを取ったのは、社会問題に焦点を当てたインディペンデントのドキュメンタリー映画監督エリザ・カパイで、本作が長編3作目となる。
ナレーションは3人の高校生たちが論じ合う形式をとっており、彼らは身をもってフェミニズムやLGBTQ+の闘争、反人種差別主義といった彼らの世代の交流の重要さを痛感し、それを伝えている。
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【プレゼント名/ご当選者数】
『これは君の闘争だ』全国共通鑑賞券/3組6名様
※応募締切:2021年11月3日(水)
高校生たちの言葉で紡ぐ、青春群像ドキュメンタリー!
初の極右政権成立にゆれるブラジル社会。これは”わたし”の闘争だ。
2013年6月、ブラジル・サンパウロの路上で公共交通料金賃上げに対する大規模な抗議デモが起きた。初めはバス料金20セントに対する要求だったものが、次第に政治に対する深い嫌悪感のなかで、物価上昇や重税、LGBTQ+や女性の権利、人種差別など、様々な問題に対する抗議へと広がっていった。
そして2015年10月、サンパウロの高校生たちが公立学校の予算削減案に抗して自らの学校を占拠し始めた。この運動はブラジル全土を巻き込み、翌月には200以上の学校が占領されるまで発展、ブラジル社会で高校生たちによる大きな変革が起きようとしていた。しかし、その期待は学校占拠から3年後、ブラジル初の極右政権が成立するとともに裏切られることになる。たび重なる汚職や治安悪化によって、14年間続いた左派政権は群衆の支持を失い、「ブラジルのトランプ」と称されたジャイル・ボルソナロにその座を明け渡したのだった。
本作はそんな激動の2010年代ブラジル社会を学生たちの視点から描いたドキュメンタリーである。当事者である3人の高校生が当時の運動を振り返りながら、それぞれの意見をヒップホップ・ミュージックに乗せラップバトルのように衝突させていく。進歩的な公共政策の下で育った最初の世代である彼らが、混迷化し、そして急速に右傾化していくブラジル社会を糾弾していく過程で、学生たちの社会に対する希望と不安とが浮き彫りになっていく。
ボルソナロ大統領就任の2ヶ月後、ベルリン映画祭のジェネレーション部門で初公開され、アムネスティ・インターナショナル映画賞と平和映画賞を受賞。その後各地の映画祭で上映を重ね、2019年山形国際ドキュメンタリー映画祭で優秀賞を受賞した本作が待望の日本公開となる。













作品タイトル:『これは君の闘争だ』
ナレーション:ルーカス・“コカ”・ペンチアド、マルセラ・ジェズス、ナヤラ・スーザ
監督、脚本:エリザ・カパイ
プロデューサー:アリアナ・ジェネスカ
撮影:エリザ・カパイ、ブルーノ・ミランダ
編集:エリザ・カパイ、ユリ・アマラウ
音楽:Décio 7
音響:Confraria de Sons & Cigars
原題:ESPERO TUA (RE)VOLTA 英題:Your Turn
2019年/93分/HD/16:9/ブラジル/ドキュメンタリー
配給:太秦
公式サイト:www.toso-brazil.jp
公式Twitter:@toso_brazil
公式Instagram:@toso_brazil
11月6日(土)シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開