第70回カンヌ国際映画祭では2冠獲得『ビューティフル・デイ』原作本の発売が決定!昨年のカンヌの感動を写真で振り返る

ビューティフル・デイ

6月1日(金)より公開となる映画『ビューティフル・デイ』の原作本が5月19日(土)より発売されることが決定した
本作はアカデミー賞に3度ノミネートされた確かな演技力の持ち主であり、ポール・トーマス・アンダーソン、スパイク・ジョーンズ、ウディ・アレンらとのタッグで類い希な個性を発揮してきたホアキン・フェニックスが主演を務め、1999年に『ボクと空と麦畑』で鮮烈なデビューを飾り、恋人の死に接した若き女性の彷徨を描いた青春映画『モーヴァン』、美しき母子の歪んだ関係性に迫った心理サスペンス『少年は残酷な弓を射る』でセンセーションを巻き起こしてきたリン・ラムジー監督がメガホンを取った衝撃作。

当初はデジタルブックとして発表された原作「You were never really here」を知り合いからすすめられて読んだというリン・ラムジー監督は「プロットよりもジョーというキャラクターに心を惹かれた。前作の『少年は残酷な弓を射る』の原作はとても厚い本だったから脚本を書きあげるまでにかなり時間を要したけれど、今回は中篇だったし、著者のジョナサン・エイムズが快諾してくれたので、自由に発想を広げて脚本を書くことができた。そのおかげで完成した映画をジョナサンはいたく気に入り8回も観てくれたの。そして映画にインスパイアされた彼は続編を執筆中なのよ。」と素敵なコラボレーションが実現したことを明かしている。映画とは違う展開をみせる原作もこの機会に手に取ってみてはいかがだろうか。

目次

書籍情報

原作タイトル:『ビューティフル・デイ』
著者:ジョナサン・エイムズ
訳者:唐木田みゆき
定価:626円(税込)
出版:ハヤカワ文庫
発売:2018年5月19日

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(c)Kazuko Wakayama

第70回カンヌ国際映画祭では男優賞・脚本賞をW受賞した本作
驚きの受賞となった昨年の感動を写真でプレイバック!

昨年のカンヌ国際映画祭で『ビューティフル・デイ』は男優賞と脚本賞の2冠を獲得した。映画祭の選考時期にはまだ本作の編集作業中だったため、「本当は(毎年8月末に開催される)ヴェネチア国際映画祭への出品を目指すつもりだった。まさかカンヌのコンペティション部門に選ばれるとは思っていなかった。」と監督は語る。

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男優賞を獲得したホアキン・フェニックスは、自らの受賞は全く予期せず、フォーマルな靴をすでに自宅へと送ってしまったためスニーカーにタキシードという出で立ちで授賞式に出席。自分の名前を呼ばれてもしばらく何が起こったのか気づかず呆気にとられる様子が話題となった。

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現在開催中のカンヌ国際映画祭(5/8~5/19)コンペティション部門には、日本から是枝裕和監督『万引き家族』、濱口竜介監督『寝ても覚めても』の2本が正式出品され、どんな評価を受けるのか注目が集まっている。すでに連日大きな話題を集めている今年の映画祭では、今後どんなエピソードが飛び出すのか注目したい。

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ストーリー
孤独な男と全てを失った少女。その日、壊れた2つの心が動きだす―

元軍人のジョーは行方不明の捜索を請け負うスペシャリスト。ある時、彼の元に舞い込んできた依頼はいつもと何かが違っていた。依頼主は州上院議員。愛用のハンマーを使い、ある組織に囚われた議員の娘・ニーナを救い出すが、彼女はあらゆる感情が欠落しているかのように無反応なままだ。そして二人はニュースで、依頼主である父親が飛び降り自殺したことを知る―

作品タイトル:『ビューティフル・デイ』
出演:ホアキン・フェニックス(『her/世界でひとつの彼女』)ジュディス・ロバーツ、エカテリーナ・サムソノフ
監督・脚本:リン・ラムジー(『少年は残酷な弓を射る』『モーヴァン』)
音楽:ジョニー・グリーンウッド(レディオヘッド)
原作:ジョナサン・エイムズ「ビューティフル・デイ」(ハヤカワ文庫刊) ※2018/5/19 発売
2017年/イギリス/英語/カラー/シネマスコープ/DCP5.1ch/90分【PG-12】
提供:クロックワークス、アスミック・エース
配給:クロックワークス

公式サイト:beautifulday-movie.com
コピーライト:Copyright (c)Why Not Productions, Channel Four Television Corporation,
and The British Film Institute 2017. All Rights Reserved.
(c)Alison Cohen Rosa / Why Not Productions

6月1日(金) 新宿バルト9 ほか 全国ロードショー

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