今年のGWの過ごし方に<映画、ドラマ三昧>が2位に!!映画評論家 松崎健夫が薦めたいお家で観てほしい“エンタメ作品8選!”

外出自粛が続き 、自宅で過ごす時間が増える中、 今までは時間がなくて観られていなかった映画や海外ドラマを楽しんでいる方も多いのでは 。「 GWの過ごし方」に関するアンケート調査※1では、昨年圏外だった「自宅で映画・ドラマ・ライブ鑑賞」が 2位にランクインする結果となり、映画 ・海外ドラマ三昧なGWを過ごす方も多いはず。

すでに“観尽くしてしまった”“どんな作品を観たらいいのか迷っている”、そんな方のために、映画評論家の松崎健夫氏が、数々のエンターテイメントを送り出してきたワーナー・ブラザース作品より、往年の名作から最新作まで、“今だから観てほしい”映画・海外ドラマ8選を一挙ご紹介する。

今この時だからこそ知りたい歴史や史実をベースにした作品、また家族、友人、恋人、同僚などあなたのまわりにいる大切なひととの“絆”を感じられる心温まる作品など、気分に合わせてこの機会にぜひご覧いただきたい。

※1 株式会社エアトリ調べ
参照:https://www.airtrip-intl.com/news/2020/3731/

 

「やっぱり、お家が一番だわ」という名台詞が心に沁みる
『オズの魔法使』
(1939)

製作当時は映画がまだ白黒の時代。竜巻に飛ばされて農場からオズの国にやってきた主人公が扉を開けた瞬間、映像が白黒からカラーへと切り替わる驚きは今観ても鮮やかで、魔法使いの正体も衝撃的!
この映画の「There’s no place like home」=「やっぱり、お家が一番だわ」という映画史に残る名台詞は、こんな時代だからこそ家族の大切さを実感し、言葉の本質をより深く理解できるはず。
https://warnerbros.co.jp/home_entertainment/detail.php?title_id=3898

■『オズの魔法使』
ブルーレイ ¥2,381+税/DVD特別版 ¥1,429 +税
(C) 1939 Turner Entertainment Co. All rights reserved.

 


SNSに頼りがちな情報の真偽や誹謗中傷について考えてみる
『リチャード・ジュエル』
(2019)

テロ事件で人々を救い英雄となった男が一転、メディアの実名報道で容疑者扱いされ、世間の誹謗中傷によって国民の敵となった実話を描く。
SNSが発達した現代だからこそ、我々の生活とも無縁ではないという実感を抱き、「いつか自分も巻き込まれるのではないか?」という恐怖を覚えるはず。お家に籠ることで外界との情報をSNSに頼りがちな今、情報の真偽についても考えさせられる。
https://warnerbros.co.jp/home_entertainment/detail.php?title_id=56520

■『リチャード・ジュエル』デジタル先行配信中
5月 20日ブルーレイ& DVDリリース
ブルーレイ&DVDセット( 2枚組) ¥4,527+税
Richard Jewell (C) 2019 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

 


ロマンティックにヨーロッパを旅行した気分になれる!
『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離<ディスタンス>』
(1995)

列車内で偶然出会った男女が惹かれ合い、異郷の地で朝がやってくるまで共に過ごすという数時間だけが描かれる。
街を散策しながら語られる何気ない会話。
その積み重ねだけで、どうしてこんなにもロマンティックなのか!
また、ウィーンの街並みを旅行気分で観られる点もこの映画の魅力。
主演のふたりが本作の9年後、18年後にリアルに共演した2本の続編も併せて観てみたい。
https://warnerbros.co.jp/home_entertainment/detail.php?title_id=2037

■『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離 <ディスタンス >』
DVD ¥1,429 +税
(C) 1995 Castle Rock Entertainment.

 


いつか仲間と屋根裏から始まるような冒険に出かけたくなる!
『グーニーズ』
(1985)

海賊が隠した財宝を探し出す!そんな大冒険が、自宅の屋根裏部屋から始まるという高揚感。
脚本を書いたのは「ハリー・ポッター」シリーズや『ホーム・アローン』を監督することになるクリス・コロンバス。
ジェットコースターのようなスリルと先行き不明の展開が魅力の本作で、友達との仲間意識や兄弟の絆、家族を想う少年少女たちの気持ちを描くのに長けている理由はそんなところにもある。
https://warnerbros.co.jp/home_entertainment/detail.php?title_id=2997

■『グーニーズ』
ブルーレイ ¥2,381+税/DVD 特別版 ¥1,429 +税
(C) 1985 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

 


家族の絆と人間の文明のあり方を今一度考えてみる
『モスキート・コースト』
(1986)

アメリカを離れ、中央アフリカの大自然の中で文明と隔絶された活を試みる家族の姿が描かれる。「やっぱり、自然が一番だよね」などという生易しさは、この映画にはない。
むしろ、文明が自然に与える影響や、人間の傲慢さを浮き彫りにすることで、人が本来あるべき姿について考えさせられる。憂いある眼差しを持った、ブレイク前のリヴァー・フェニックスの忘れ難い演技も見どころ。
https://warnerbros.co.jp/home_entertainment/detail.php?title_id=1671

■『モスキート・コースト』
DVD ¥1,429 +税
(C) 2013 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 


<擬似家族>を先駆的に描きながら、家族みんなで笑って泣ける
『カーリー・スー』
(1991)

当たり屋で生計を立てているホームレスの親子が、女性弁護士との出会いから人生が変化してゆく姿が温かく描かれる。
ネタバレを恐れずに言うと、この親子には血縁関係がないことが映画の前半で明らかになる。つまり、血の繋がりのない他人同士が<擬似家族>を形成する意義を、本作は『万引き家族』の四半世紀以上前に描いているのだ。しかも、笑って泣けるという点が素晴らしい!
https://warnerbros.co.jp/home_entertainment/detail.php?title_id=1686

■『カーリー・スー』
DVD ¥1,429 +税
(C) 2015 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved.

 

海外ドラマからは注目の2本

人類の歴史を学び、史実を知れば知るほど面白くなる!
TVシリーズ「ウォッチメン」
(2019~)

「もしもあの時、こうだったら?」と、過去を思い返しながら別の現在があったのではないかと夢想することは、誰にだってあるだろう。
このドラマでは、そんな個人レベルの<たられば>から、国家や世界レベルにまで拡張した、史実に対する<たられば>が、スーパーヒーローの存在意義と共に描かれてゆく。
そのユニークなパラレルワールドは、人類の近代史を知れば知るほど面白くなる!
https://warnerbros.co.jp/tv/watchmen/

■「ウォッチメン」デジタル先行配信中
6月3日ブルーレイ、 DVD発売/ DVDレンタル開始
無修正版 ブルーレイ コンプリート・ボックス( 3枚組)¥11,818 +税
無修正版 DVD コンプリート・ボックス( 3枚組)¥10,000+税
WATCHMEN and all related characters and elements are trademarks of and (C) DC. (C) 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. (C) 2020 Home Box Office, Inc.
※デジタル配信/R-15 本作には、一部に 15歳未満の鑑賞には不適切な表現が含まれています。
※ブルーレイ・DVD(セル・レンタル )/ R-18 本作には、一部に 18歳未 満の鑑賞には不適切な表現が含まれています。本国放送の映像(無修正版)を収録しています。

 


9年にわたって記録されたキャストの成長をイッキ観したい!
TVシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」
(2011~2019)

巨額な製作費による圧倒的な映像はもちろん、同一のキャストが継続して参加したことで、物語の中だけでなく、実際に年齢を経たキャストたちの姿が記録されている点もこのドラマの魅力。
巨大な権力を持つと、その力を使いたくなる。そんな人間の本性が導く驚きの終盤は、長年積み重ねてきたキャラクター造形があるからこそ、リアルで衝撃的。
この機会に9年の歴史をイッキ観したい!
https://warnerbros.co.jp/kaidora/detail.php?title_id=3789

■「ゲーム・オブ・スローンズ 第一章:七王国戦記」
ブルーレイコンプリート・セット(5枚組)¥ 6,171 +税 DVDセット( 5枚組)¥ 4,980 +税
Game of Thrones (C) 2013 Home Box Office, Inc. All rights reserved.HBO® and related service marks are the property of Home Box Office, Inc. Distributed by Warner Home Video Inc.
※R15+ 本作には、一部に 15歳未満の鑑賞には不適切な表現が含まれています。

 


松崎健夫
映画評論家。東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻修了。
テレビ・映画の撮影現場を経て、映画専門の執筆業に転向。『ぷらすと』『japanぐ る~ ヴ 』などテレビ・ラジオ・ネット配信番組に出演中。『キネマ旬報』『ELLE』『 FINDERS』などに多数稿。
共著『現代映画用語事典』(キネマ旬報社)ほか。

 

 

 

 

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